野球バカコラム・「MLB、投手4本柱最強列伝」

 筆者がMLBの話題をする時、アメリカンリーグ(以下「ア・リーグ」)の話題しかしてないような気がしたので、ちょっとだけナショナルリーグ(以下「ナ・リーグ」)の話題を。
 ナ・リーグで、どうしても注目してしまうのは、やはりフィラデルフィア・フィリーズの先発4本柱であろう。ロイ・ハラディ、ロイ・オズワルト、コール・ハメルズ、そして筆者が別記事で書いたように、ヤンキースが獲得に失敗したクリフ・リー(前・レンジャーズ)。ただクリフ・リーは一昨年の09年のシーズン終盤にもフィリーズに在籍していたので、一応フィリーズに帰ってきた形となる。そこにハラディとオズワルトも加わった今、これほどまでに強力な先発陣を4人も抱えたチームなど、他には皆無であろう。
 昨年はジャイアンツにリーグチャンピオンシップシリーズでまさかの敗戦を喫し、ナ・リーグ3連覇の夢が絶たれたフィリーズだが、今年は再びナ・リーグ優勝候補の最右翼となり、ワールドチャンピオンに輝いてもまったくおかしくない顔ぶれになったと思われる。

 野球、特にプロ野球は、試合を制するのに一番重要なのは投手というのは日米問わず言われるが、その中でもやはり大事なのは、いかに先発投手が最小失点で切り抜けるかだということであろう。中継ぎ、抑えも重要だが、当然、先発投手が失点を食い止め、自チームがリードを奪ってる状態でないと、セットアッパーやクローザーに繋ぐこともできない。
 そんなエース級の活躍をする先発投手が同時に3人揃うことは、そこまで珍しいことではない。筆者が好きな巨人も90年代には、槙原、斎藤、桑田といった3本柱が活躍していた。だが今回のフィリーズのように、それが4人、4本柱となると日米ともに滅多になかったのではないだろうか?

 今回はMLBにおいて、そんな数少ないエース級の投手が同時に4人在籍してた球団のことを書いていきたいと思う。調べながら改めて思ったのは、やはりエースが4人も揃うと本当に強くなるということ。これから紹介する球団はすべて、最低でも地区優勝を果たし、中にはそのままワールドチャンピオンにも輝いている。

 まず1971年のボルティモア・オリオールズである。なんと驚くことに、この年のオリオールズは20勝投手が4人も誕生したのである。ジム・パーマー、デーブ・マクナリー、パット・ドブソン、マイク・クエイヤーの4人。現在は20勝投手がチームから1人出るだけでもすごいのに、それが一気に4人も出たのだから、今ではほとんど考えられないであろう。
 当然のようにア・リーグ優勝。ワールドシリーズで惜しくもピッツバーグ・パイレーツに敗れてしまったが、オフの日米野球で、この20勝投手4人が揃って来日したのである! この頃は日本では巨人のV9の真っ最中だったし、当然、長嶋茂雄と王貞治のONコンビの現役時代である。つくづく羨ましい時代だったんだなあ…。

 続いては1986年のニューヨーク・メッツ。ちなみに監督を務めていたのは、巨人で初の現役メジャーリーガー助っ人として在籍したデーブ・ジョンソンである。さらにいうと前述の1971年のオリオールズに野手として在籍していたのである! 現役、監督時代を通して、やたら4本柱に縁のある人物であった。
 そんな86年メッツの4本柱はボブ・オヒーダ、ロン・ダーリング、ドワイト・グッデン、シド・フェルナンデスの4人。20勝投手こそいなかったが、この年メッツは17年ぶりのワールドチャンピオンに輝いている。その立役者が、この4人であるのは間違いないであろう。

 90年代を通した長きに渡って強力投手陣を誇ったのはアトランタ・ブレーブスだが、その中でも特に4本柱の投手の活躍が目立った年が91年と97年である。91年がトム・グラビン、スティーブ・エイバリー、チャーリー・リーブラント、ジョン・スモルツの4人。グラビンが20勝を達成している。97年は、上記の4人のうち、エイバリーとリーブラントに代わって、デニー・ネイグルとグレッグ・マダックスが加わっている。
 そのネイグルが20勝を達成。97年は地区優勝止まりだったが、91年の方にはワールドシリーズまで進出している(ツインズに敗れて世界一は阻まれる)。ちなみに、いずれの年も監督を務めたのは昨年限りで勇退した、あの大監督、ボビー・コックスであった。

 21世紀を迎えた最近では、目立った4本柱を抱えるチームは現れていないが、強いて言えば05年のシカゴ・ホワイトソックスである。マーク・バーリー、ジョン・ガーランド、ホゼ・コントレラス、フレディ・ガルシアの4人である。20勝投手はいないが4人とも200イニング登板を達成して、ホワイトソックスはワールドチャンピオンに輝いているのは特筆に価する。ちなみに、この年は井口資仁(現・ロッテ)も在籍していた。

 このように、4人ものエース投手が在籍することは滅多にないものの、たまにそうなると、当然のように圧倒的な強さを発揮するのがお分かりいただけると思う。…というより、20勝近くする投手が4人も出てくれば、結果的にペナントレースは優勝できるとも言えるのかもしれないが…。

 今年のフィリーズの4人も、まだ始まってみないことには、どんな結果を残すかは分からないが、ぜひとも今年のフィリーズも4本柱のエースが活躍をして、記録にも記憶にも残るシーズンにしてほしいと期待している。

(野球狂のアキバ系・伊藤博樹「去年までナ・リーグではメッツかドジャースのファンだったけど、高橋尚成投手が移籍してトーリ監督が勇退した今、今年から本当にフィリーズファンになろうかなあ…w」 山口敏太郎事務所)

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2011年2月24日のスポーツ総合記事

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