お笑いコンビサンドウィッチマン(伊達みきお富澤たけし)とプロテニスプレイヤー錦織圭選手が、7月17日に行われた東京2020組織委員会・LIXILによる『東京2020 復興のモニュメント』プロジェクト発表と、再生アルミ納入式を兼ねたトークセッションに登場した。

 1年後に迫った「東京2020オリンピック」に向けて、「ちょっとずつ気持ちが高まっている」と話す錦織選手。
司会者がメダルの期待を口にすると、すかさず富澤が「あまりメダルと言うと選手にプレッシャーがかかってしまうので、錦織選手の金メダル1個でいいです」と、フォローならぬプレッシャーの倍返しで、会場の笑いを誘う。好きな芸人を聞かれて、「ナイツ」と答えた錦織選手のエピソードを暴露しつつ、打ち解けた雰囲気の中でトークセッションは進行した。

 今回のプロジェクトでは、被災地の仮設住宅に使われた再生アルミを用いて、東京藝術大学の協力のもとモニュメントを制作。東日本大震災発生時に地元・宮城でロケ中だったサンドウィッチマンだが、被災地の復興について尋ねられた伊達は「今もどうすればいいか考えている」と真剣な表情で語った。現在も毎月、被災地を訪れているという。

 好きな芸人ランキング1位(日経BP社調べ)のサンドウィッチマンだが、この日は絶妙な切り返しでイベントを盛り上げた。
LIXIL公式アンバサダーを務める錦織選手による組織委員会への再生アルミ納入式では、組織委員会の武藤敏郎事務総長が「(ウィンブルドンを)ずっと見て応援していました」と錦織選手に声をかけると、富澤が横から「関係ないことを言わないでもらえますか」とまさかのツッコミ!すぐさま伊達が「どうぞ言ってください」とその場を収めたが、会場は大ウケだった。

 アルミプレートへのメッセージに、伊達は「東北魂」、富澤は「エール」と記入。「エールを送ってください」と言われて、そのまま「エール」と書く王道のボケだが、笑ってもらうことで東北を元気づけたいという思いがストレートに伝わってきた。錦織選手が書いたのは「未来を変える」。2020年へ向けて、被災地とともに新しい一歩を踏み出した。