サンドウィッチマンおぎやはぎバナナマンなど、近年では「仲良い芸人」が人気で、世間からの好感度も高い。しかし、90年~00年代に活躍した芸人は、どちらかというとプライベートは干渉しない、収録以外は喋らないといったコンビが多かった。
特に若手時代は、血気盛んで、よく喧嘩をしたというエピソードを語る芸人もいるほど。もちろん、それは芸歴を重ねても殴り合いをするほど、壮絶な喧嘩をすることもある。

 品川庄司(品川祐庄司智春)は、品川の手がけた映画がヒットし、コンビでの仕事が激減した時期に、殴り合いの喧嘩に発展したという。『めちゃ×2イケてるッ!』(フジテレビ系)に出演した際、庄司から「面白くない」と言われ、「殺すぞこの野郎」と記憶がなくなるくらい品川が激昂。他にも、ラジオで言い合いになり喧嘩、クイズ番組でも庄司が品川の顔面を殴ることがあった。そうしたことが続いたため、マネージャーを介して話し合いをした2人。
その場で庄司が「俺、ミキティーと結婚する」と告白したというオチまでついた。

 デビュー後すぐにブレークしたナインティナイン(岡村隆史矢部浩之)は、若手時代にピリピリした時期が続いたという。大阪でまだ活動していた頃、東京の仕事での前日、矢部が初めて深夜番組の特番のMCをすることになっていたのだが、何の緊張感を持たない彼に「お前そんなんで明日できるんか!」と岡村が説教。矢部も言い返したということがあった。翌日、蓋を開けると矢部が完璧にMCをこなしたという。岡村は本番終わりにすぐに謝罪したとのこと。


 「千原兄弟(千原せいじ千原ジュニア)は、数年前に喧嘩したことを告白していました。ジュニアのマンションでBBQをやった時、ある男が侵入をしたのですが、それがデリバリーをしている飲食店の店員だったそうです。その飲食店では、ジュニア宅の住所を共有していたと言い、店側が謝罪したそうなのですが、せいじがその知り合いだったそう。せいじがジュニアに電話をかけて場を収めようとしたのですが、せいじの態度が悪く、言い合いに……。最終的にライブで一緒になった時にせいじから謝罪してきたそうです」(芸能ライター)

 こうして喧嘩をしていても、品川庄司や千原兄弟は家族ぐるみの付き合いがあり、ナイナイも大事な仕事の前には、プライベートでメールのやりとりをしている。苦楽を共にしたコンビは、どれだけ喧嘩をしても固い絆で結ばれているようだ。