
「実家は檜風呂~」、「リフォーム~リフォーム~」といった、野球とは無関係の歌詞が登場する片岡氏の応援歌。ネット上の検索エンジンで片岡氏の名前を入力すると、現在でも「応援歌」、「檜風呂」といった言葉が予測変換で表示されるほど、プロ野球ファンに大きなインパクトを与えた“珍応援歌”として知られている。
「今でも会う人に真剣に聞かれることがある」と切り出した片岡氏は、「2000年ぐらいに実家のお風呂を改造して、ホーローのお風呂と木製のサウナを付けた様子をテレビが撮ってくれた。それが、どこでどう間違ったか(阪神ファンの間で)檜風呂と認識されてしまい、それが僕の応援歌になっていた」といつの間にか応援歌ができていたと告白。
また、「日本ハム時代はかっこいいファンファーレだったのに、それが阪神に来たらファンファーレが檜風呂に変わった」と嘆くと、「打席(に)入る前に甲子園の5万人に大合唱されてくださいよ。初球から打てへんでしょ、最後まで聞かなアカンと思って」と当時の心境を自虐的に振り返った。
当初は何を言っているのか分からず、他球団の選手の話で歌詞の内容を知ったという片岡氏は、2003年オフの契約更改時に「檜風呂の応援歌はやめてくれ」と直訴し新応援歌への変更に成功。ただ、「今考えれば、それだけ応援歌が取り上げられることはなかなかない。いまだに皆さんに『応援歌は良かった』と言ってもらえるので」と、現在はまんざらでもない様子をうかがわせていた。