「1994年7月リリースの『恋のザッツワチャドゥ』あたりから、金髪にするなど坂井の容姿に変化があり、イメージが崩壊してきたようです。意外にも好評で味をしめたのか、96年1月の『ゲリラ~Get it up~』では、シャツのボタンをちぐはぐにしては片乳をチラリ。当時から坂井の歌の下手さは話題になっていましたが、“人気”という武器に擁護されていましたね。97年4月の『ビーナス』では、地毛でアフロヘアに。当時人気だった、歌手のbirdの影響でしょうか、『ビーナス、ビーナス』と連呼する坂井の歌唱力といい、さすがに痛々し過ぎました。この作品は当時、坂井との不倫を報じられたミュージシャン・甲本ヒロトが手掛けた自信作。パンクっぽさも強調されていました」(芸能ライター)
さらに、2006年9月に発売した俳優・パク・ヨンハの『君が最高!』のMVに坂井が出演し、コントのような巨大アフロヘアーでヤンキーの女学生を好演したが、これもなかなかの“黒歴史”と言えよう。
改めて、坂井の作品を振り返ってみると、坂井が闇に葬りたいという気持ちがひしひしと伝わってくる。来年1月からは、ドラマ『横溝正史短編集II 金田一耕助 踊る!』(NHKBSプレミアム)の第3回『犬神家の一族』の出演が決定している。坂井は女優人生において、最も長く膨大な量のセリフに苦戦し涙したという。女優として一皮剥けた坂井の演技にも注目していきたい。