1975年『秘密戦隊ゴレンジャー』から始まるスーパー戦隊シリーズは今年35周年に当たる。今回、これを記念した特別企画として、スーパー戦隊第8作『超電子バイオマン』(1984年・東映)において主役のレッドワン=郷史郎役を演じた坂元亮介(※阪本良介)さんに独占インタビュー致しました。



 −−デビューのきっか
 僕の実家は印刷屋で、近くに日本舞踊の御師匠さんが住んでいらしたんです。その御師匠さんのところの公演のチラシ、チケット、パンフレット等を全てうちで取り扱っていて、そんな付き合いもあって日本舞踊を始めたんです。僕はどうも昔から踊りが好きみたいで、三歳の時から何かというと踊っていたらしくて。日本舞踊を習ってからは学芸会等でも踊りを披露していましたね。でも、当時は日本舞踊っていうと女性がやるものってイメージが強かったんですよ。そうなると、僕は逆に「極めつくしてやろう!」ってファイトが湧いてきちゃって(笑)。


 −−芸能界へ
 僕は14歳で名取になり、17歳で当時史上最年少での若柳流の師範名取になりました。結構話題になったそうですよ。その事がきっかけになって、大映さんからスカウトが来たんです。日舞の先生も「若いうちはなんでもやりなさい」と後押しして下さって。事務所所属と同時に円演劇研修所でレッスンも受けたのですが、あっという間に仕事が決まってデビューさせて頂き、レギュラーも決まり、『ただいま放課後』という青春ものでブレイクしまして。そんな中で初の主役を掴んだのが『超電子バイオマン』なんです。


 −−引退と復帰
 親父が亡くなった事をきっかけに一度は芸能界を引退して、一切のコンタクトを断って兄貴を手伝いながら実家の会社で働いていたんです。日本舞踊は続けていきましたが…。
 ある日突然、今では僕の大親友ですが…フランス人のピエール君から電話をいただいて。それが流暢な日本語で、熱く訴えかけるんですよ!(笑)「フランスでは『バイオマン』が大人気で、バイオマンを基にした『フランスファイブ』という作品もあるんですよ!」って。更にピエールからフランスで開催される「ジャパンエキスポ」ってイベントに出てくれないかとオファーを頂くのですが…現地ではものすごい反響で何千人、何万人という人が僕に、『バイオマン』という作品に、日本の特撮文化にエールを送ってくれるんですよ! それがきっかけで、僕は「特撮をはじめ日本舞踊や日本の文化・伝統芸能を世界に発信していきたい!」と大きな夢を見てしまって…(笑)。

後篇へ続く

 坂元さん出演の第一回プレステージ・プロデュース公演「夢をつかむSHOW! #1スイート・ホームズ探偵」は6/30〜7/4 劇場・シアター風姿花伝にて上演。


6月吉日 新宿「家庭料理の店きいろいはな」にて
協力(株)プレステージ、家庭料理の店きいろいはな、石山雄大、加門幾生 (敬称略・順不同)

●坂元亮介公式サイト
http://www4.ocn.ne.jp/‾rsoldier/index.html

●(株)プレステージ
http://pre21.jp/

●加門幾生公式サイト
http://www.goodpopjapan.com/kamop/

(小野寺浩 山口敏太郎事務所)

【参照】山口敏太郎公式ブログ「妖怪王」
http://blog.goo.ne.jp/youkaiou