いきなり手をグルグル回転、自分をパチンコに見立てて「スリーセブン」を目指す「人間パチンコ」。右手と左手を生きたクモのように闘わせる「クモの決闘」。

ほかでは絶対に見られないおなじみの芸でカルト的な人気を誇る〜漫談家のテントさんが、8月26日(金)、大阪・北区の中津ミノヤホールで独演会「テント 参上 ふたたび」を開催する。

 あのテントさんが、還暦と聞いてもピンと来ないが、芸歴は40年にも及ぶ。大阪府内の高校を出て、お笑い芸人の川上のぼるさんに弟子入り。ところが1年と続かず、実家のテント業を継いだが、やっぱり「お笑いがやりたい」と漫才へ。「大空テント・幸つくる」のコンビで1981年の「NHK漫才コンクール」で優秀賞をとったこともある。ところが、漫才は相方との人間関係が煩わしい。
1人だったら好きにやれるとピン芸人になった〜。

 当時、上方で絶大な人気があった上岡龍太郎さんに師事し、話術を磨いた。上岡師匠にはことのほか可愛がられたようで「2代目上岡龍太郎を名乗らないか」とすすめられたことも。師匠も師匠なら、弟子も弟子。「大きい名前をもらった歓ぶのは落語家とハマチだけ」ときっぱり断ったそうだ。

 テントさんをいちやく有名にしたのは、2002年に天海祐希と共演したテレビCM。
東京駅などで「テントさん」と声をかけられるようになった。

 とはいえいまはブームもおさまり、昔のように「ツチノコ」状態へ。ちなみにツチノコ芸人とは、テレビや舞台でなかなか見られない〜ところから名付けられた。

 上岡師匠からは「デビューが10年早かった。60、70歳になったら売れる」と太鼓判を押されており、今年還暦を迎え、そろそろ人気が出始めてもいいころだ。

 さて還暦の節目に開かれる第13回目の「独演会」(http://www.crossmedia-net.co.jp/tent/)どのような芸を見せてくれるか?