大相撲九州場所は横綱・白鵬がV21 際立った大関陣のふがいなさ

 大相撲九州場所(11月13日〜27日=福岡国際センター)は、横綱白鵬(宮城野)が14勝1敗で2場所連続通算21度目の優勝を果たした。残念ながら千秋楽で敗れて全勝はならなかったが、今場所もまた白鵬の独走だった。

 白鵬は初日から13連勝で13日目にして、早々と優勝を決めた。ライバル力士は早くから脱落し、優勝争いへの興味は薄かった場所であった。白鵬に次ぐ星を残したのは、西前頭9枚目の若荒雄(阿武松)の12勝3敗。

 4人の大関陣はというと、把瑠都(尾上)と新大関・琴奨菊(佐渡ヶ嶽)の11勝4敗が最高で、白鵬とは3勝差も付いた。しかも、把瑠都は4日目までに3敗を喫し、スタート時点で優勝争いに加われず。琴奨菊は初日から9連勝したものの、新大関のプレッシャーもあったか、10日目から4連敗し脱落。他の大関はカド番の琴欧洲(佐渡ヶ嶽)が9勝6敗、日馬富士(伊勢ヶ浜)に至っては2場所連続の8勝7敗というていたらくであった。

 毎場所のように繰り返されることではあるが、4人も大関がいながら、誰一人、優勝争いに加われず、白鵬の独走を許しているようでは、ただでさえ下降している相撲人気の回復には到底つながらない。

 今場所の琴奨菊に続き、来場所、稀勢の里(鳴戸)の大関昇進が確実となった。長らく外国人天国が続く角界にあって、日本人大関が2人存在するのは、昨年5月場所での魁皇(現・浅香山親方)、琴光喜(解雇)以来、久しぶりのこと。一人横綱の白鵬が、「もう一人横綱がほしい」と語ったように、早期の白鵬のライバル誕生が望まれる。それが日本人力士であれば、なおさらいいことである。

 相撲人気の回復は優勝争いができる強い大関の登場、そして新横綱の誕生にほかならないだろう。
(落合一郎)

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