北の湖親方が理事長復帰! 九重親方も理事返り咲きで相撲改革にはほど遠いイメージ残る

 任期(2年)満了に伴う日本相撲協会の理事選挙が、1月30日、東京・両国国技館で開かれ、元理事の北の湖親方(58=元横綱・北の湖)、九重親方(56=元横綱・千代の富士)が復帰。投票後の改選理事による理事会で、新理事長には北の湖親方が互選された。北の湖親方は弟子の大麻問題で辞任した08年9月以来、3年5か月ぶりの理事長復帰。再登板は史上初となる。

 定数10の枠の中で、12人の立候補があり、理事改選は2期連続で選挙となった。票集めで苦戦が伝えられていた伊勢ケ浜親方は、投票前に辞退を申し入れたが、すでに立候補の受付期間が終了していたため受理されず、事実上11人での争いとなった。投票は全親方と力士、行司の代表者で構成する109人の評議員により実施された。

 現職で当選したのは貴乃花親方(39=元横綱・貴乃花=11票)と出羽海親方(62=元関脇・鷲羽山=10票)。新人では千賀ノ浦親方(60=元関脇・舛田山=9票)、尾車親方(54=元大関・琴風=13票)、楯山親方(62=元関脇・玉ノ富士=12票)、鏡山親方(53=元関脇・多賀竜=10票)、春日山親方(45=元前頭・春日富士=11票)、八角親方(48=元横綱・北勝海=10票)の6人が当選。昨年4月に弟子の八百長関与で理事から降格していた北の湖親方(10票)と九重親方(7票)が復帰した。

 落選は現職の立浪一門の友綱親方(6票)と伊勢ケ浜親方(0票)で、同一門からは春日山親方一人だけの当選となった。逆に高砂一門では九重親方の苦戦が予想されていたが、九重親方が最下位で滑り込み、八角親方ともども2人とも当選。両一門は明暗を分けた。

 不祥事が相次いだ角界の改革を担う新体制は、弟子の不祥事で降格した北の湖親方や九重親方が出戻り、60代の高齢理事も3人。いささか、改革から後退のイメージはぬぐえない面が残った。
(落合一郎)

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