ベビーカーの脱輪などに関する相談や情報が各地の消費生活センターに寄せられていることを受け、消費者庁はベビーカーの使用について注意を呼びかけている。
同庁によると、2010/09に、製造事業者から(独)製品評価技術基盤機構に報告されたベビーカーの不良に関する事案について、同機構から同庁への報告があったという。
報告内容は、子供のケガなどの事故には至らなかったものの、「ベビーカーの車輪が外れた」という修理の依頼を当該製造事業者が消費者から受け、事業者にて調査した結果、製造工程での問題により十数台のベビーカーに不良があったことから、当該事業者が改善措置とともに完成品の全件検査などの品質管理の強化を講じたというもの。これを契機に同庁がベビーカーの脱輪などの類似事案について(独)国民生活センターに寄せられた情報を確認したところ、各地の消費生活センターに「左右の車輪をつなぐフレームがとれた」、「車輪が動かなくなった」などの相談や情報が過去10年間に45件(年数件程度)寄せられていることが判明した。なお、寄せられた相談や情報は、特定の製造事業者の特定の製品に偏ったものではなかったという。
ベビーカーの製造事業者は強度の確保や構造の安定化に取り組んでいるが、急な段差で強い衝撃が加わったり急回転したりすることで、ベビーカーの車輪に大きな力が働くことがあり、その結果 車輪が外れたり、車軸だけではなくハンドルに歪みが生じてしまうことがある。ベビーカーの使用中に脱輪などが起きたときの周囲の状況によっては、ベビーカーに乗っている子供だけではなく、使用している保護者などが不慮の事故に巻き込まれる可能性もあるとして、同庁は、ベビーカーを使用する前に車輪やハンドルに異常がないかを確認すること、不具合が発生した場合には、速やかに販売店や製造事業者に連絡し、修理を依頼することなどを呼びかけている。(R+編集部)
【発 表 日】2010/10/07
【企 業 名】消費者庁
【キーワード】ベビーカー車輪脱輪製品評価技術基盤機構nite国民生活センター国セン
【 ジャンル 】ベビー用品
【 関連情報 】
http://www.caa.go.jp/adjustments/pdf/101007adjustments_1.pdf...

【お問い合せ】
消費者庁 政策調整課
担当者:事故情報対応チーム 尾崎、松元
TEL:03-3507-9188

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