【週末美術館】中国人の原風景

【週末美術館】中国人の原風景
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個人的な記憶、幻想、感情などを描いた「精神的」叙事詩に重きを置く「写意重彩画」。このジャンルを確立した戴少龍(ダイ・シャオロン)の作品の、主人公の多くは土臭い農民たちだ。戴少龍は彼らの姿に中国人本来の姿、精神の原風景を重ねる。

幼少時、壁や地面への落書きからはじまった戴少龍の絵画世界。芸術の才能を買われ、美術学校を卒業し、プロの中国画家として歩み出した彼はいつしか、無邪気な創作精神を忘れ去った。そして売れ線主義に走る中、自身の幼い娘の落書きに衝撃を受ける。それは本質的で、ありのままで、屈託のない力強さに溢れていた…。その後の戴は、自身の個人的衝動をより強く打ち出すため、伝統画法を現代美術にマッチさせた「写意重彩画」というジャンルを確立する(注:写意画=作者の主観的イメージに重きを置く絵画/重彩画=顔料を塗り重ねた濃厚な彩色画)。

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文人画の気ままさ、民間絵画の素朴さに西洋絵画の技巧を取り混ぜたその作品世界には、農民が多く登場する。農民は、粗野で無知で醜く愚鈍で、しかし善良だ。これは中国人本来の性質だと戴は考えている。反して、現代を生きる一見瀟洒な都会人の精神からは、自我が失われていると彼は語る。金銭に踊らされ、物質欲に頭を支配されている現代人に、彼は絵画を通じて、必死にこころの原風景を思い起こさせようとしているかのようだ。(文/山上仁奈)

●戴少龍(ダイ・シャオロン)
中国画家。1957年、湖北省武漢市生まれ。

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