
事件を起こしたのは遼寧省鉄嶺市出身の出稼ぎ農民・李(リー)、大連市では閉鎖された工場のガードマンとして働いていた。13日朝、李は発熱を覚えたが、金がないために病院に行くことをあきらめたという。
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ところが新型インフルエンザ関連の報道を見て無料で治療が受けられること、治療及び隔離期間中の飲食代は無料であることを李は知った。夕食時、酒を飲んだ李は携帯から救急に電話、新型インフルエンザに感染した疑いがあるため救急車をよこして欲しいと連絡した。その後、警察にも数回、同内容の電話をかけている。
しかし結局李は救急車に乗らず、イタズラ電話のようになってしまった。電話を受けた警察は捜索を開始、15日に身柄を確保した。虚偽の通報は「治安管理処罰法」違反に該当するとして、10日間の行政拘留処分が科された。(翻訳・編集/KT)
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