習近平主席が提唱した“人類運命共同体”、米中衝突を回避できるか?=「カギは経済と軍」―宮本雄二・元中国大使

習近平主席が提唱した“人類運命共同体”、米中衝突を回避できるか?=「カギは経済と軍」―宮本雄二・元中国大使
宮本雄二元中国大使が「2期目の習近平体制」と題して記者会見。習近平主席が提唱した“人類運命共同体”は「真面目に追求したいと思っている」と指摘したうえで、米中衝突を回避できるかのカギは「経済と軍にある」と強調した。写真は会見風景。(Record China)
2018年1月30日、宮本雄二元中国大使が「2期目の習近平体制」と題して日本記者クラブで記者会見した。習近平外交の特徴は、明・清時代の中国を取り戻し、豊かで強く、美しい中国を作るという国家目標を設定していることであると指摘。国力とイデオロギー面で「米国ともろに衝突する懸念がある」と憂慮しながらも「経済の相互利益の拡大を通じ、米国に代表される既存秩序の擁護者との根本的な矛盾を回避・緩和できるかどうかが今後を占うカギとなる」と見通した。また習主席が提唱した「人類運命共同体」について、「真面目に追求したいと思っている」とした上で、この理念をを支える原則を見出し、軍拡抑制などを具体化するルールを決めるよう促した。

宮本氏は2006年から4年間中国大使を務めた外務省チャイナスクールの代表格。『習近平の中国』『これから中国とどう付き合うか』などの著書があるほか、昨年11月に『強硬外交を反省する中国』(PHP新書)を上梓した。 発言要旨は次の通り。

中国外交の特性として以下の3点があげられる。
(1)中国の発展と変化により、トウ小平外交の国際協調路線の限界が露呈。経済合理性が要求する協調外交とナショナリズムが要求する強硬外交の矛盾が顕在化している。

(2)中国外交は、毛沢東・周恩来・トウ小平時代には指導者に一元化していたが、江沢民・胡錦濤時代には制度化が進展し、一元化できなかった。習近平主席は外交政策決定メカニズムの変革と指導者への一元化を目指している。

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