中印関係が再び緊張か=インド・モディ首相が係争中の国境地帯訪問に中国が猛反発

中印関係が再び緊張か=インド・モディ首相が係争中の国境地帯訪問に中国が猛反発
中国外交部は9日、インドのモディ首相がアルナーチャル・プラデーシュ地区を訪問することに強く反発するコメントを発表した。写真は中国の習近平国家主席とモディ首相が2015年5月に陝西省西安市内で会談した際の様子。(Record China)
中国政府・外交部(中国外務省)は2019年2月9日付で、「インドの指導者」が、中印両国が領有権を主張しインドが実効支配している「アルナーチャル・プラデーシュ」を訪問することに「断固として反対する」などと猛反発するコメントを発表した。

コメントは「中国政府がいわゆる『アルナーチャル・プラデーシュ』を従来から認めておらず、インドの指導者が中印国境の東部分に行って活動することに断固として反対する」と猛反発した。

外交部が言う「インドの指導者」が、モディ首相であることは明白だ。これまでのところ、モディ首相によるアルナーチャル・プラデーシュ州を巡る具体的な動きの報道は見当たらないので、情報にもとづき中国側が早目にけん制した可能性がある。

インドでは同国北東部のアッサム州で12月末、鉄道用としては同国最長の4.9キロメートルのドホーラサディヤ橋が完成し、モディ首相も開通式に出席した。同橋の建設はアルナーチャル・プラデーシュでの中国に対する防衛力強化の目的があるとされる。

中国外交部は9日のコメントで、「中国側はインドに、両国関係の大局から出発し、中国側の利益と関心を尊重し、両国関係の改善する動きを大切にし、争議を激化し国境問題を複雑化するいかなる挙動もしないよう求める」と主張した。

中印両国の間にはネパールがあるが、ネパールの東方と西方では両国が直接接する国境地帯がある。そして、西部国境のカシミール地区でも東部のアルナーチャル・プラデーシュでも領有権を巡って対立している。

西部国境のカシミール地区では当初、パキスタンも加わる「三つ巴」の意見対立だったが、中国とパキスタンは互いの実効支配地域の領有権を認め合う形で対立を解消させたので、領有問題は中国対インド、パキスタン対インドの構図になった。

アルナーチャル・プラデーシュについては中印の対立が続いている。中国側はアルナーチャル・プラデーシュの名称も正式には認めておらず蔵南(「チベット南」の意)と呼んでいる。(翻訳・編集/如月隼人)

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