<直言!日本と世界の未来>安倍首相の米国・イラン“仲介”に今後も期待=日本は東西世界の“接着役”果たせ―立石信雄オムロン会長

<直言!日本と世界の未来>安倍首相の米国・イラン“仲介”に今後も期待=日本は東西世界の“接着役”果たせ―立石信雄オムロン会長
安倍晋三首相がイランを訪問。イランの指導者に直接、自制を求めた意義は大きいと考える。米国とイランの溝は深い。国際社会と連携しながら、両国の対話を粘り強く働きかけ、中東の安定実現につなげてもらいたい。写真は安倍首相。(Record China)
安倍晋三首相がイランを訪問。最高指導者ハメネイ師やロウハニ大統領と会談し、偶発的な衝突の危険が高まる米国との緊張緩和を促した。ロウハニ大統領は経済制裁の緩和とイランの国家運営を支える原油輸出の再開へ向けた措置を求め、トランプ大統領に伝えるよう安倍首相に要請したという。

大産油地帯である中東の混乱は、原油輸入の多くをこの地域に依存する日本をはじめ世界経済に深刻な影響をもたらす。ちょうど安倍首相の依頼訪問の最中に、ホルムズ海峡付近で日本関連の船舶が攻撃を受け、衝撃的なニュースが飛び込んできた。

船舶が攻撃されたことで「米・イラン仲介は日本には荷が重い」との見方もあるようだが、イランの指導者に直接会って、自制を求めた意義は大きいと考える。米国とイランの溝は深い。国際社会と連携しながら、両国の対話を粘り強く働きかけ、中東の安定実現につなげてもらいたい。

6月末には大阪で20カ国・地域首脳会議(G20サミット)が開かれる。英国やフランス、ドイツ、ロシア、中国など核合意の当事国や、サウジアラビアなどイランと対立する国も参加する。こうした国々に今回のイラン首脳との会談を説明し、相互理解に繋げるよう望みたい。

国際ジャーナリストのビル・エモット著『「西洋」の終わり』によると、第2次大戦後に民主主義と分権化された社会システムを主導してきた「西洋」といわれる国々の理念が、大きく揺らいでいる。「自国第一」を掲げるトランプ政権の登場や「中華の夢の復興」を目標とする中国の台頭がこの傾向に拍車をかけていると見ることもできそうだ。第1次世界大戦終結後にシュペングラーが著した『西洋の没落』と、東西冷戦終結後にフランシス・フクヤマ氏が世に問うた『歴史の終わり』にも重なる世界であろう。

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