
記事は、北京市や中国東部、中部地域でここ数日スモッグが出現しており、冬になると空がスモッグに覆われることがしばしばあるとした上で、中国工程院会員で中国気象科学研究院の研究員を務める気象専門家・張小曳(ジャン・シアオイエ)氏による解説を伝えた。
張氏は「わが国のスモッグ発生には主に排気ガス、気象条件という2つの要素が関係している。その中でも最も根本的な理由は、二酸化炭素を主とする非クリーンエネルギーの過剰な消費だ」と強調した。
そして、中国では2013年におよそ25億トンの石炭を消費しており、この数値は米国の3倍前後に当たると説明。また、石炭が主に東部、中部のおよそ300平方キロメートルの範囲で特に消費されており、スモッグを構成する大気エアロゾルによって大気が著しく汚染されているのだと解説している。
また、冬は気象条件面でもスモッグや霧が発生しやすいものの、気象と大気汚染の相関性については「全面的ではない」としたほか、温暖化とスモッグ発生の関係性についても「影響はあるが、主導的な作用は持っていない」と述べ、やはり排気ガスによる汚染がスモッグの主要因であるとの見方を示した。
張氏はその上で、今後も引き続き石炭の消費を減らし、自動車の排気ガスを制御する取り組みを続けていくことをスモッグ対策の重点とすべきだと述べた。(翻訳・編集/川尻)
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