中国人を激怒させる「醜いアジア人」、実は美的感覚の違い?―中国紙

中国人を激怒させる「醜いアジア人」、実は美的感覚の違い?―中国紙
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中国紙・環球時報は24日、中国上海での展示会に出品した写真作品が「アジア人を醜悪化している」と仏ファッションブランドのクリスチャン・ディオールが非難された問題をめぐり、「西側が頻繁に『アジア系を醜悪化』するのは美的感覚の違いにすぎないのか」と題する記事を掲載した。

記事はまず、この問題が国内で強烈な反感を引き起こし、写真を撮影した中国人ファッションフォトグラファーの陳漫(チェン・マン)氏が謝罪したことを伝えた。陳氏は「やみくもに西側のステレオタイプに迎合した」と疑問視されたという。また、ディオールも声明を発表し、「これまでどおり、中国国民の感情を尊重する」と強調したと説明。その上で記事は、「深く検討すべき問題は、こうした出来事の背景には東西の美的感覚の強烈な衝突があるのか、それとも西側の人種差別主義が災いしたのかということだ」と指摘した。

そして記事は、この写真に対する各国の人々の反応はさまざまだったと紹介。米国のある画家は「(写真の中の)女性は自分が実際に目にする中国人女性の姿と全く異なる」と戸惑いを見せ、日本の大学生は「アジアの女性に対する侮辱だ」と憤りの声を上げた。海外駐在経験のある男性は「これは欧米人が『想像でつくり出した神秘的なアジア人』。欧米人との外見の違いが明らかであればあるほど、彼らの想像に合致する」とコメントしたという。

この他、韓国の女性は「メークはやや醜悪だが、そこから表現したいことは理解できる」「地域によって美的感覚が異なるのは正常なことで、西洋が東洋の美的感覚に迎合する必要はない」との考えを示し、フランス人の教師は「作品は好きではないが、視覚を刺激して目新しさを生むという写真家の初志は理解できる。人々の美的感覚には多様性があり、一定の寛容さを保つのは必要なことだ」と指摘したという。

記事はまた、「中国と欧州の美的感覚には大きな違いがあり、中国人が好むのは実は欧州人の特徴だ。例えば白い肌、高い鼻、ほっそりとした顔、大きな目、二重まぶた、スリムな体型の女性を好む傾向がある」との指摘がフランス人から出たことを紹介。この他、同国でアート広告を手掛ける人物からは「美の基準は絶えず変化していてファッション業界の作品が一般人の美的感覚を基準にする必要があるとは限らない」との声が上がったことを伝えた。ドイツのある記者は「ディオールの写真の中の女性は西洋人にとってインパクトがあり、写真家のレベルと芸術創作能力を示している」と語ると同時に、「欧州の書籍にはそのようなイメージがあふれており、写真の女性は西洋の視点で見たアジア女性の典型的な特徴を持っていることが分かる」と説明したという。

一方、北京大学の張頤武(ジャン・イーウー)教授は「東西の美的感覚には距離が存在し、偏見や価値観の問題がある。また、もう一方では歴史の蓄積の結果でもあり、細い目や大きな顔といったアジア人に対するステレオタイプは1世紀以上存在している」と指摘した。記事は前述の米国の画家が問題の写真に中国人が強烈に反発したことに理解を示し、「この企業は西側社会の古くからの『美的感覚』に固執しており、時代に追い付けていない」とコメントしたことも伝えている。(翻訳・編集/野谷)

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