中国最大の海上石油・天然ガス企業が米英加から撤退か、背景に何が?
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2022年4月18日、米華字メディア・多維新聞は、中国最大の海上石油・天然ガス開発企業が北海沖の油田事業からの撤退準備を進めていると報じた。

記事は、中国メディア・澎湃新聞の18日付報道を引用。中国最大の海上石油・天然ガス開発企業である中国海洋石油(CNOOC)が現在、英国、カナダ、米国での業務からの撤退準備を進め、この「辺境かつ管理が難しい資産」の売却先を探しているとした。また、消息筋の話として、同社が新たにラテンアメリカやアフリカでの新たな資産購入を模索するとともに、ブラジル、ガイアナ、ウガンダの大型石油・ガスプロジェクトの優先開発を望んでいると伝えた。一方で、業務撤退について同社関係者に問い合わせたところ「市場のうわさについてはコメントしない」との回答があったとしている。

その上で、北海沖の油田・ガス田開発から撤退するのは同社が初めてかつ唯一ではないと指摘。世界の原油生産量の3%を占めるとともに、欧州の主な天然ガス供給源である北海油田は開発開始からすでに50年が経過しており、潜在性にはすでに限りがあることから、20年の新型コロナ感染拡大以前より、多くの多国籍石油・ガス企業が相次いで北海での開発から手を引いていたと説明した。

また、同社が先日実施した21年の業績発表会で、22年の生産目標を6億~6億1000万石油換算バレル、24年の目標を6億8000万~6億9000万石油換算バレルとし、年内に13の新たなプロジェクトで生産を開始することを明らかにしたと紹介。生産量増加の原動力として、渤海や南シナ海、そしてガイアナの油田を挙げたことを伝えている。(翻訳・編集/川尻)