ロックダウンの上海、難病の男性のため住民300人が協力してバースデーケーキつくる―中国
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2022年4月19日、米華字メディア・多維新聞は、新型コロナ感染拡大防止のロックダウン措置が取られている上海の団地で、住民300人の「リレー」によって難病患者の誕生日ケーキが作られたと報じた。

記事によると、上海市内の団地に住む50代の男性、張(ジャン)さんは四肢麻痺および下位脳神経が麻痺しているが意識は覚醒している状態の「閉じ込め症候群」となり、数カ月前には妻が医師から「6カ月生存率は10%」と宣告された。そこで妻は夫を励ますために4月2日の誕生日にはケーキを作ってお祝いすることを約束していた。

しかし、上海市では新型コロナの感染拡大に伴うロックダウンが実施され、ケーキを買いに行くことはもちろん、ケーキの材料も手に入らない状態に。諦めきれない妻は団地のSNSコミュニティーで状況を伝え、支援を呼び掛けることにした。

「誕生日ケーキを食べられずに、夫が泣いている」という情報を見た住民たちは当初、いたずら投稿だと思ったようだが、事実であると知るや否や「生クリームならウチにあるよ」「ボランティアのジャケットを来て材料を調達してこようか」といった支援の申し出が続々と寄せられ、卵、イチゴ、ロウソクといったケーキの材料だけでなく、バースデーカードやちょっとしたプレゼントまでが提供された。

材料が集まりケーキを作り始めるころにはすでに夜になっており、ケーキのスポンジが焼き上がったのは日付が変わった後だった。午前0時になるとSNS上に住民約300人から続々とお祝いのメッセージが寄せられた。焼き上がったスポンジに、ご近所から提供されたイチゴやクリーム、ビスケットなどを飾り付けて完成させたケーキは、包装用の箱に入れられ、リボンがかけられた。

そして午前1時ごろ、ケーキがついに張さんのもとに届けられた。妻がロウソクに火をつけて誕生日の歌を歌い、動くことができない夫の代わりに火を吹き消したという。(翻訳・編集/川尻)