米華字メディア・多維新聞は22日、米アップル社が中国でのロックダウンを受け、サプライチェーンのリスク分散計画を進めていると報じた。
記事は、中国で新型コロナウイルスの感染拡大防止を目的としたロックダウンが続く中、各産業のサプライチェーンにも深刻な影響を及ぼしていると指摘。アップル社に詳しい天風国際証券のアナリスト・郭明錤(グゥオ・ミンチー)氏は報告書の中で「アップルは現在、サプライチェーンの管理リスクを他地域に分散させるための行動計画を策定している」と述べたという。
記事は、「フォックスコンやその他のメーカーはここ数週間、中国でのロックダウンへの対応に取り組んでいる。従業員の中にコロナ感染者がいないことを確実にするため、工場の操業を一定期間停止するか、あるいは従業員を対象にした大規模な検査を実施しなければならなくなっている」と説明した。
その上で、郭氏が「アップル社の新製品導入拠点のほとんどが中国にある」としつつ、「およそ2年前にコロナウイルスが最初に広まった際、同社は初めて中国以外での拠点の立ち上げを真剣に検討したが、内部での提案にとどまっていた。しかし、中国でのロックダウン後、サプライチェーンのリスクを低減するため提案は行動計画に変わった」と述べたことを伝えている。(翻訳・編集/北田)
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