欧州、ロシアから石油「こっそり輸入」が急増―米華字メディア
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2022年4月25日、米華字メディア・多維新聞は、ウクライナを侵攻しているロシアに対し西側諸国がロシアからのエネルギー禁輸強化を計画する中、ロシアから欧州向けに石油がこっそりと輸出されていると報じた。

記事は、石油タンカー追跡機関TankerTrackersのデータとして、4月に入ってから現在までにロシアから欧州連合(EU)加盟国向けに輸出された石油の量が1日当たり160万バレルと、3月の130万バレルを上回っていることを紹介。欧州各国はロシアからの石油を「不明な目的地」として輸送しており、その背景には欧州各国が経済運営を維持する上で石油を必要としており、燃料価格のさらなる高騰により歴史的なインフレの進行を防ぎたい思惑があるとした。

また、欧州諸国はロシア産石油に関する「不透明な市場」を形成してこっそりと取引を行うことで、米国からの制裁や批判を回避しようとしているとも伝えた。

記事によれば、ロシア産石油は1バレル当たりの平均価格がブレント原油基準価格よりも20~30ドル安く、価格面で大きな魅力を持っているとのこと。欧州諸国の中でもルーマニア、エストニア、ギリシャ、ブルガリアのロシアからの石油輸出量が3月から倍以上となり、1日当たり10万バレルを超えているという。

記事は、欧州諸国がこっそりとロシア産石油を購入する「手口」について、ロシアからの輸送先を「未知の目的地」に設定していると紹介。「未知の目的地」はもともと、海上で大きな石油タンカーに積み替えて運ぶことを意味しており、ロシア産石油を海上まで運び、そこで他国産の石油を積んだ大型タンカーへと移し替えて「ブレンド」するという「古典的な制裁回避法」が使われているのだとした。また、これまでにもイランやベネズエラなどの被制裁国からの石油輸出でも同様の手法が用いられてきたと伝えている。(翻訳・編集/川尻)