生産・販売ともに10年来最低、中国自動車市場の現状―中国メディア
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2022年5月18日、中国新聞網は、中国における4月の自動車生産・販売数がこの10年で最低水準となったことを報じた。

記事は、国家統計局が先日発表したデータで、今年4月における中国の自動車小売販売額が2567億元(約4兆9000億円)と前年同期比で31.6%の大きな減少になったほか、中国自動車工業協会幹部の話として、4月の生産・販売台数がいずれも120万台前後にとどまり、この10年での最低記録となったことを紹介した。

その上で、現在の中国の乗用車市場は新エネルギー車の比率が高まる一方で従来の化石燃料車の需要が鈍化する二極分化の状態にあり、化石燃料車は特にエントリークラスの販売量が大きく減少しているとした。一方で、化石燃料車についても新エネ車同様に各メーカーが価格を引き上げる減少が起きており、その背景には半導体不足、リチウムなどの電池材料や鋼鉄、アルミニウムなどの車体材料を含む原材料の高騰、新型コロナによるサプライチェーン寸断といった要因が存在すると説明している。

また、多くの販売店ではこれまで実施されてきた人気車種に対する各種の優待が縮小しているほか、一部の車種では品切れの状態が続いていると指摘。関係者は「道路にはたくさん車があるのに、店には車がない」状況であるとしつつも、新型コロナの感染が落ち着きを見せ始める中で「一部のメーカーでは残業して車を造り、生産停止で生じた生産ロスを挽回しようと頑張っている」と今後状況が好転するとの見方を示している。

記事は、国家統計局の付凌暉(フー・リンフイ)報道官が先日「新たな発展段階に入り、中国全体の消費規模が拡大し、消費構造がアップグレードし、消費モデルが変化するという特性が顕著になっている。4月は新型コロナによるダメージで、自動車などコモディティ消費が短期的に減少したが、わが国には人口14億人の超巨大市場がある。短期的なコロナによるダメージによって長期的な消費発展トレンドが揺らぐことはない」と強調したことを伝えた。(翻訳・編集/川尻)