中国の若者がポケモンフィギュア「コダック」に夢中になるのはなぜ?―中国メディア
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ここ数日間、ポケモンフィギュア「コダック」の情報を何度も目にしなかっただろうか。

数日前、SNSプラットフォームにかわいらしいオルゴールのコダックのフィギュアが登場すると、デザインや遊び方はシンプルながら、人をとりこにする表情と愛らしいたたずまいに誰もが夢中になった。最近よく言われている「子どもには幼稚だが、大人にはちょうどいい感じ」のかわいさなのだ。

この人をとりこにするコダックは、ケンタッキーフライドチキンが21日に発売したキッズセットを買うとおまけについてくるおもちゃの一つだ。ミニプログラムで検索すると、価格59~109元(約1100~2000円)の指定のセットを買うとポケモンとのコラボ玩具数種類のうちのどれか1つをもらうことができ、コダックはその中の1つだ。セットは数量限定、おまけはランダムで、さらにコダックはいろいろある中の1つということで、手に入れるためのハードルは高い。

ポケモンの中でも代表的キャラであるコダックは、ネットで急速に人気が出て、今では「リーナ・ベル」と「ビンドゥンドゥン」に続く若者消費者の新たな人気者となっている。

コダックはネットで爆発的に人気が出ると、複数のケンタッキーの店舗ではおもちゃの在庫が底を突き、全然手に入らなくなった。現在、中古品取引プラットフォームでは、たくさんの消費者がコダックを求めると同時に、たくさんのダフ屋が高値で転売し、中には100元(約1900円)を超えるケースもあるという。

本来はキッズセットのおまけだったオルゴールのコダックだが、子どもの間での人気にとどまらず、大勢の若者の消費者も引きつけている。この人気沸騰ぶりは、キャラクターとフィギュアの融合の新たなブレークだと言える。

同じくポケモンシリーズのピカチュウもかわいいのに、コダックが「神話レベルの大量アクセス」を獲得したのはなぜか。ふっくらとしたかわいらしい外観、ぎこちなく踊るような動作、メロディーが耳にこびりつく音楽がすべての原因ではなく、カギはコダックの持つ社交的機能にある。コダックの両手は体に沿って交互に上下に動かすことができる。この特徴がネットユーザーたちの想像力をかき立てて、新たな遊び方が考案されることになった。それぞれの手にメモを貼り付けて応援グッズにするという遊び方だ。メモに何を書くかでいろいろ楽しむことができ、左手に「招財」、右手に「進宝」(ともに富を招き入れる意)とするのは基本的な遊び方で、「急いで行って」、「本を読む」などを書いて寸暇を惜しんで勉強するよう自分にはっぱをかける人もいれば、コダックに機動戦士ガンダムのパーツを取り付けて「変身」させ、ガンダムの戦士に仕立て上げる人もいる。こうしたアピールや応援メッセージといった個性の発揮が、ごく普通の小さなフィギュアに強大な社交的属性をもたらした。こうしてコダックは同じポケモンシリーズの他のフィギュアをはるかに凌駕する広がりを見せることになった。

ここ数年のネットで爆発的な人気が出たフィギュアを振り返ると、ビンドゥンドゥンやシュエロンロンのような特殊で大規模なイベントの関連グッズ以外は、ブレークしたものはかわいらしい外観にネットユーザーたちが社交的な価値を付与することに成功したものばかりだ。

昨年末に中国社会科学院国情調査・ビッグデータ研究センターが発表した「中国フィギュア市場発展報告2021」を読んでわかるのは、社交的属性と思いがけない喜びを感じたいというのがフィギュアのブラインドボックスを購入する主な動機で、オリジナルデザインのキャラクターがより多く選ばれる傾向があることだ。ただ、フィギュア商品自体について言えば、一時的に人気をトップへと押し上げるのは確かに強い社交的属性だが、長期間にわたって人気を保つ下支えになるのは、やはりなんと言ってもそのキャラクターの力強いオリジナリティーだと言えるだろう。(提供/人民網日本語版・編集/KS)