中国の新空母「福建」、電磁カタパルトが3基しかないが足りるのか―中国メディア
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2022年6月20日、中国メディアの観察者網は中国の新しい空母「福建」に電磁カタパルトが3基しか設置されていない理由について説明する文章を掲載した。

記事は、先日行われた「福建」の進水式で、甲板上に存在した三つの「作業小屋」が大きな注目を集めたと紹介。「作業小屋」の中ではそれぞれ1基の電磁カタパルトが製造されているとする一方で、多くのネットユーザーからは「8万トン級の大型空母なのに電磁カタパルトが4基備わっていないのは、戦闘力に大きく影響するのではないか」と疑問の声が出ていると伝えた。

その上で「実は、電磁カタパルトの数が空母の戦闘力に影響するという考え方自体に問題がある」とし、現代空母の戦闘力は多くのサブシステムや合理的な甲板の利用によって実現するものだと指摘。米国の空母はここ数十年いずれも4基の蒸気カタパルトないしは電磁カタパルトを備え付けてきたものの、海軍演習などで実際に用いられるのは甲板前部にある2基、アングルドデッキにある1基のみで、4基すべてが使われるケースはまれだと説明した。

そして、「福建」のアングルドデッキ部分の面積は米空母フォードよりも小さく、無理して4基のカタパルトを配置したとしても、3基の設置にとどめた時よりも利用効率が低下してしまうため、あえて3基の設置にとどめていると解説した。

また、「実際の操作が設計指標に到達しているかについては、実際に使って確かめる必要がある」とし、高い設計指標を持つフォードの電磁カタパルトが、就役から5年が経過した現在もなお大きな問題を抱えていると指摘。昨年4月に米海軍がフォードについて「今年上半期に初歩的な作戦能力を持つ」と宣言したものの、今年6月8日に米政府問責局が発表した報告では「米海軍は今なお電磁カタパルトの信頼性に関する問題の解決に鋭意取り組んでいる」とされたことを紹介した。(翻訳・編集/川尻)