韓国のウェブトゥーンが日本の漫画を淘汰する?―香港メディア
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香港メディアの香港01は26日、「日本の漫画に終末の日がまもなく到来か、ネット民:韓国のウェブトゥーンが日本の漫画を淘汰する」と題する記事を掲載した。

記事は、「世界市場ではK-POPや韓流ドラマがJ-POPや日本のドラマを追い抜いて久しいが、漫画はどうだろうか。ネット上では『日本の漫画はまもなく淘汰される』との声も出ているが、韓国の漫画は日本の漫画を脅かすことができるのか。双方の長所は何だろうか」と疑問を提起した。

記事によると、香港の漫画関連のネット掲示板にこのほど「日本の漫画はまもなく淘汰される」との投稿があった。投稿者は「日本の漫画はモノクロにこだわりカラーに変えようとしない」と指摘し、「早晩淘汰されるだろう」と主張した。ただ、この投稿には1日で1000件を超えるマイナス評価が付いたといい、記事は「香港のネット民は今のところ日本の漫画を支持しているようだ」と伝えた。

一方で、韓国では近年、若者世代を中心にスマートフォン上で縦スクロールで見る電子コミック「Webtoon(ウェブトゥーン)」が注目を集めていると紹介。「日本の漫画のような細かいコマ割りはなく、簡単に言えば無限のコマ数を持つ4コマ漫画のようなものだ」とし、「読みやすさとフルカラーであることなどから急速に人気を獲得。関連のサービス提供社は100社を超え、そのうち(韓国ネイバーの)LINE WEBTOON(ラインウェブトゥーン)は毎日8200万人がそのアプリを開いている」とした。

また、ウェブトゥーンはドラマにも影響を与えているとし、海外でも大人気となっている韓流ドラマの「梨泰院クラス」や「今、私たちの学校は…」といった作品はいずれもウェブ漫画が原作だとしている。

記事は上述の香港のネット掲示板で、投稿主は日本の漫画がモノクロである点を問題視したものの、(香港の)ネットユーザーの9割はこれに同意していないとし、「色使いが簡素な分、細部まで分かりやすい」「(モノクロの方が)コントラストが大きく迫力がある」「カラーは読みすぎると飽きてしまう。モノクロの方が見やすい」といった意見が出ていることを紹介。業界に詳しい人の話として、「日本でもカラー漫画が試されたことがあるがいずれも市場の受けはイマイチ。香港も漫画はフルカラーだが売れるとは限らず、かえってコストが高くなり、(その結果販売価格が高くなり)手が出せない人もいる」と伝えた。

また、「日本では最近、小説やアニメで異世界転生ものが氾濫し、ブームに乗って乱発されたことで質の伴わない作品がアニメ化されているという話もあるが、この問題は日本も認識しており、『少年ジャンプ+』の敏腕編集者である林士平氏が潜在力のある新人を大勢発掘していると言われる。特に『チェンソーマン』の藤本タツキは(『HUNTER×HUNTER』の)冨樫義博に続くジャンプ系超天才と目されている」とした上で、「日本の漫画が淘汰されるには、より強力なライバルの登場が必要なようだ」と論じている。(翻訳・編集/北田)