韓国・ソウル大のチームが米学会で発表した論文に盗用疑惑、「一字一句変えず丸パクリ」で衝撃走る―中国紙
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2022年6月27日、中国紙・環球時報は、韓国の学術界で他社の論文をほぼそのまま盗用する学術論文が世界最高峰の会議で発表され、激しい非難を浴びていると報じた。

記事は、韓国SBSテレビの25日付報道として、韓国の大学の最高峰であるソウル大学の人工知能(AI)研究チームが23日に米ルイジアナ州で開かれた人工知能・マシンラーニング分野で世界最高峰の学術会議であるCVPRにて研究成果を発表したところ、翌日になって「論文の英語表記や公式に引用文献が示されていないほか、多くの部分が発表済みの論文と同じ内容である」との指摘が相次いだと伝えた。

そして、この論文について、カリフォルニア大学バークレー校が18年に発表した論文のほか、カナダ・トロント大学が19年に発表した論文、韓国科学技術研究院と英オックスフォード大学が21年に発表した論文など計10本前後の論文から内容を盗用しており、トロント大学の論文については一字一句変えることなくそのまま流用したとされていることを紹介した。

その上で、論文盗用の疑惑が高まる中でCVPRがSNS上で「盗用は許されない」とし、国際機関やソウル大学に論文調査を依頼するとともに論文の撤回を発表する声明を出すと、論文の第一著者も「論文上のすべての誤りは私の責任。どんな罰でも受け入れ、言い逃れはしない」と盗用を認めるようなコメントを発表したほか、論文作成に関わった研究者も「論文の主な内容は第一著者が書いたものだが、共著者として盗用に気付かなかったことを深くおわびしたい」としたことを伝えている。

記事は、今回の学術スキャンダルについて「第二の黄禹錫(ファン・ウソク)事件」になりかねないとの声が出ていると紹介。韓国の国宝級人物と称されていた黄氏がソウル大学の研究チームを率いて05年に世界初となる患者の体細胞クローン胚からのES細胞取り出しに成功し、論文を発表したものの、程なくしてデータ捏造(ねつぞう)疑惑が持ち上がって同大学が捏造認定し、黄氏が執行猶予付きの懲役判決を受けたという韓国学術界の一大スキャンダルを挙げ、これに匹敵するほどの衝撃が韓国国内に走っていることを伝えた。(翻訳・編集/川尻)