2023年11月27日、中国のニュースサイト・観察者網は、「外資が中国から逃げ出す」という情報に関する、環球時報の胡錫進(フー・シージン)元編集長による評論記事を掲載した。

胡氏は、今年1~10月の米中貿易総額が前年同期比7.6%減となったことで、「米国と中国のデカップリング」「外資の中国撤退加速」という憶測が再び活気を帯び始めたとした。

そして、一部の外国人投資家が対中投資のさらなる拡大、あるいは対中投資の他市場へのシフトに慎重になっている理由は主に三つあるとし、中国における土地代と人件費の上昇であること、中国経済の回復力の弱さが「伝染病の余波」と相まって、中国経済の先行きに対する悲観的なムードが外国の投資家に広がっていること、米国が対中封じ込め戦略に移行するという地政学的リスクと不確実性が存在することを挙げた。

その上で胡氏は「中国社会は真に自信と決心を持つ必要がある」と指摘。自信と決心さえあれば、外部からのあおり立てに怒ることもなく、世論もそれに踊らされることはないとした。また、中国をおとしめ、中傷する見方が渦巻く根本的な理由は中国の経済成長が弱いことにあり、中国が今最もやるべきことは自国の状況を整え、経済成長を再び力強いものにすることだと論じた。

さらに、米国が絶えず地政学的な溝を深く掘る中、中国がやるべきは溝をできるだけ埋めて人民の心と知恵を示すことであり、中国の市民社会は共産党や政府の路線に従う必要があるとも指摘。中国の市民勢力は過剰な警戒心と疑念によって自国のさらなる対外開放の足を引っ張るのではなく、米国や西側との交流と協力の拡大を支持し、参加すべきだとの見方を示した。

胡氏は「中国はすでに強く、核も共産党の強力な指導力もある。われわれ自身が過ちを犯さない限り、いかなる外部勢力もわれわれを押しつぶすことはできない。そして中国は無限の可能性を秘めた巨大市場でもあり、世界資本にとって大きな魅力を持っている。一時的な問題が起きても、認識したうえで適切に解決すれば良い。外国資本が中国から逃げ出すというのは、長い目で見れば誤った命題なのだ」と結んでいる。(翻訳・編集/川尻)