中国では2022年の北京冬季五輪大会が一つのきっかけになり、スキーやスケートなどのウインタースポーツへの関心が大いに高まった。またスポーツ以外でも、厳しい寒さに見舞われる中国北部を中心に、雪や氷といった「資源」を利用して、冬ならではの景観や体験を楽しむ「氷雪観光」が盛んになった。

各地で官民が一丸となって観光地や施設を整備することで、スポーツとその他の観光を組み合わせる「冬のお楽しみ」が浸透しつつある。広東省メディアの南方週末は10日付で、「スキーを初体験するための出費」を試算する記事を発表した。

「中国スキー産業白書(2022-2023)」によると、22年から23年のシーズンに中国国内でスキーを楽しんだ人は延べ1983万人に達した。しかし北京体育大学スポーツおよびレジャー観光学院で講師を務める方琰氏によると、中国でスキーをする人の70%以上はスキーを初めて体験する人だ。ということは、大部分の人は用具の入手からせねばならないことになる。

南方週末の調べによれば、スキー場の1日当たりの利用料金が最も高価なのは吉林省の万達長白山国際スキー場で、平日、休日共に1日当たりで6270元(約13万円)だ。

次に高価なのは同省の北大スキーレジャー区で、平日は970元(約2万100円)で、休日は1260元(約2万6100円)(休日料金は24年春節期の場合。以下、同じ)だ。特に安価なスキー場としては、平日は1日当たり188元(約3900円)、休日は258元(約5350円)の貴州省の玉舎雪山スキー場、平日、休日ともに138元(約2860円)の黒龍江省の亜布力(ヤブリ)新体委スキー場などがある。

南方週末によると、中国の旅行予約サイト大手の携程(シートリップ、Ctrip)が紹介する中国の人気スキー場トップ20の1日当たりの利用料金の平均は、平日が438元(約9090円)、休日が599元(約1万2400円)だったという。

次に、スキー用具関連の標準的な価格は、スキー板、ストック、スキー靴の合計で、購入するならば2047元(約4万2500円)、レンタルならば1日当たり110元(約2280円)(以下、レンタル料金は全て1日当たり)という。スノーボードとスキー靴の合計では購入ならば1354元(約2万8100円)で、レンタルならば110元(約2280円)。

ヘルメットは購入するならば195元(約4050円)でレンタルは20元(約415円)。手袋は購入ならば29元(約600円)で、レンタルは20元。

南方週末によると、靴や板関連、ストック、スキー服、ゴーグル、ヘルメット、ひざやひじの防護用具の一式では、購入するならば4499元(約9万3400円)、レンタルならば180元(約3740円)だった。

日本のスキーファンは、毎年のようにスキーを楽しむ人も珍しくない。スキー場に併設されたスキー場で学ぶ人も多いが、上級者である友人や先輩と共に出かけて指導してもらうこともある。中国では、ほとんどの人がスキー初心者であるためか、「スキー体験」を紹介する文章を見ると、自分自身がコーチの指導を受けたり、子にスキーの指導を受けさせたことを紹介する例が目立つ。

南方週末によると、北京南山スキー場と河北省張家口市内にある崇礼万竜スキー場の場合を調べたところ、1対1でスキーあるいはスノーボードの指導を受ける場合、1時間当たりの料金は最低で280元(約5810円)、最高で1000元(約2万800円)だった。料金の差は平日か休日か、さらに初心者向けは上級者向けかによるものだ。当然ながら休日は高額で、また上級者になるほど料金は高額になる。

南方週末は、1時間当たりの料金は280~1000元と紹介した上で、中国で大多数を占めるスキー初心者の場合、「スキーができるようになるためには、1時間のレッスンでは全く不十分」と念を押した。(翻訳・編集/如月隼人)