2024年2月11日、独国際放送局ドイチェ・ヴェレの中国語版サイトは、北朝鮮がロシアからの輸入を急速に増やしていることが国連の調査報告によって明らかになったと報じた。

記事は、国連の専門家がこのほど安全保障理事会に提出した報告の中で、世界的に孤立している北朝鮮が昨年、輸入を急増させていることが示されたと紹介。

昨年9月の時点で輸入額が14億ドル(約2100億円)に達し、22年の年間9億1100万ドル(約1360億円)を大きく上回ったと伝えた。また、最大の貿易相手国が中国であることは変わらないが、ロシアとの貿易も伸びており、昨年は秋までの時点で北朝鮮とロシアの貿易額が秘密武器取引を除いて2800万ドル(約42億円)に達したとした。

そして、北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)総書記が昨年9月にロシアを訪問してロシアのプーチン大統領と会談し、双方が全方位的な協力推進を発表したこと、米国政府が昨年10月に「北朝鮮がウクライナ戦争のためにロシアにコンテナ1000個以上の軍事装備と弾薬を発送した」と発表し、公開された衛星写真にもロシア船籍の船2隻が北朝鮮の羅先(ラソン)港からロシアのドゥナイ港にコンテナを輸送し、コンテナがその後、鉄道でウクライナ国境近くのロシアの弾薬庫に運ばれる様子が映っていたことを紹介した。

また、国際的な制裁による輸出規制の対象となっているはずの商品が北朝鮮でますます多く出回っていることも指摘されており、北朝鮮の多くの都市にあるデパートで西洋の高級品が売られているとも紹介。フランスの高級ブランド、ディオールの製品をはじめとするブランド物の服やバッグが北朝鮮の政府高官に着用されているほか、メルセデス・マイバッハGLS600SUVやマイバッハS650セダンといった大量の外国製高級自動車も北朝鮮の街を走る様子が見られると伝えた。

記事は、国連の報告書がさらに、北朝鮮ではハッカーによる暗号通貨企業への攻撃が核開発などの重要な資金源になっており、政府のハッカーがこの数カ月だけでサイバー攻撃によって約30億ドル(約4500億円)を盗み取ったとも指摘していることを紹介した。

(翻訳・編集/川尻)