トロピカルフルーツの栽培が盛んな四川省攀枝花市では近年、Uターンして来る「Z世代」が増加している。果物の収穫期を迎えると、同市にある果樹園では、スマホスタンドを立ててライブ配信をし、果物のPRをしている若者の姿が目立つようになる。

親の世代が築いた果樹園は、その子供である若い世代の「ライブ配信の場」となっている。中国新聞社が伝えた。

生まれ故郷に戻って起業した若者の一人である許開成(シュー・カイチョン)さん(27)は、毎日朝早くに果樹園に来て、100本以上のマンゴーの木の世話をしている。攀枝花市仁和区紅旗村に戻って来た許さんは、「インターネットを活用してオンラインで受注できるというのが、僕たちと親の世代の一番の違い」と話す。紅旗村に戻って来る前は四川省成都市のEC企業で2年働き、「父親から果樹の栽培や果樹園の管理の仕方を教えてもらいながら、これまでに積み上げたEC運営の経験を活用して、マンゴーをオンラインで販売している。会社の仕事に縛られたくない。

それに、攀枝花のマンゴーは市場でもすでに知名度が高いので、実家に戻って父親と一緒に働くことにした」と話す。

日進月歩で発展する生まれ故郷を見ているうちに、許さんは「大都市でなくても、事業で成功できるチャンスはたくさんある」ことに気づくようになったという。仁和区では、許さんの実家を含めた農場80軒以上からなる連盟があり、効率的な協力ネットワークを通して、栽培や受注、ブランドビルディング、販売ルート拡大などを展開し、共にマンゴー産業を発展させ、生産量は今や年間500トン以上に達している。許さんは「国内市場や比較的成熟しているロシア、ネパール市場のほかにも、今年は海外市場をもっと開拓し、攀枝花のマンゴーをさらに多くの国に輸出できるよう取り組む計画」と話す。

毎年、春節(旧正月)に合わせた連休が終わると、攀枝花米易県草場鎮竜華村はトマトの販売シーズンを迎え、ECを通して1日当たり3万件を受注して、それを宅配便で発送している。「95後(1995~99年生まれ)」の欧乙遜(オウ・イーシュン)さんは、朝から晩まで竜華村EC発送センターで農家の発送をサポートしており、「他の地域で働くよりも、生まれ故郷に戻って働いている方が忙しい。

毎日、夜明けまで働いている。でも、収入は前と比べてほぼ倍増した。それに、ECの分野で起業するコツも学べた」と話す。

故郷に戻って3年になる欧さんは、故郷が起業に適した場所だと徐々に考えるようになった。2021年、兄の欧勇(オウ・ヤン)さんの勧めもあって、大学を卒業したばかりの欧さんは故郷に戻ることにした。地元で有名なEC起業成功者である欧勇さんは、竜華村に戻って来て起業した1人目の青年だ。

そんな欧勇さんは、ショッピングサイト「淘宝」に竜華村で初めてのネットショップを開設し、1年目になんと30万元(約615万円)を売り上げた。さらに、欧勇さんはEC協会も立ち上げ、起業の経験や教訓を故郷に戻って来る若者に惜しみなく伝えている。現在、竜華村の980世帯のうち、257世帯がECを営むようになっている。(提供/人民網日本語版・編集/KN)