パリ五輪卓球男子シングルス準々決勝で中国の樊振東(ファン・ジェンドン)に敗れた張本智和の敗者の弁が中国で話題になっている。

1日に行われた試合、張本は第1セットで11-2と圧倒するとこの勢いのまま第2セットも奪う。

しかし、エンジンがかかってきた樊振東も負けじと第3、4セットを奪い返す互角の展開。第5セットを張本が奪い勝利まであと1セットとなるも、第6セットは7-7から4連続ポイントを許してセットカウント3-3に。迎えた最終第7ゲームも中盤まで接戦となったが、7-6から5ポイントを奪われ3-4(11-2/11-9/4-11/7-11/11-4/7-11/7-11)で敗れた。

試合後、張本は自身のSNSで「自分の3年間は出し切れた。出し切っても及ばなかった。まだ今の自分ではシングルスのメダリスト、チャンピオンには値しないということです。次の4年間をチャンピオンに値する4年間にするしかない。悔しいけど、あとは団体戦をやり切るしかない!戸上、篠塚、日本チーム、みんなで頑張ります!」とつづった。

中国のSNS・微博(ウェイボー)では「張本智和 投稿」がトレンド1位に。中国のネットユーザーからは「心温まる言葉だ」「客観的に見て、今日の張本のパフォーマンスは素晴らしかった」「今夜は決勝レベルの試合を見せてくれた。頑張れ張本!」「真摯(しんし)でひたむきで、試合中に笑う選手とは違って尊敬に値する」「彼は最後に笑顔で樊振東を祝福した。もし日本チームにいなければ彼を応援するだろう」といった声が上がった。

また、「彼の心は強いと思う。日本からも中国からも批判されながら、プレッシャーに耐えて素晴らしい試合を見せた」「(中国は)本当に危なかった。君の実力はメダルに値するよ。幸い私たち(中国)が勝ったけど、君もリスペクトに値するライバルだ」との声や、「正直に言って張本の実力は相当。しかもまだ若い」「君のキャリアはまだ長い」「彼はまだ21歳だ。次の五輪でも中国最大のライバルになるだろう。中国には彼のような優秀な若手がいるだろうか」との声も寄せられている。(翻訳・編集/北田)

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