2024年8月2日、韓国・朝鮮日報は「仁川(インチョン)・青羅(チョンラ)国際都市のマンション地下駐車場でEV(電気自動車)火災が発生し、約480世帯が停電となる被害が発生した」と伝えた。

仁川消防本部によると、1日午前6時15分頃、西区青羅洞のマンション地下1階の駐車場で、ベンツのEVから火が上がった。EVの特性上、消火活動は困難を来たし、完全に消火できたのは8時間20分後だったという。

マンションは全14棟、1581世帯の団地型。このうち5棟約480世帯で電気の供給がストップした。2日午後現在も停電、断水が続いている。これを受けて、西区と大韓赤十字社は行政福祉センター内などに被害住民の居住施設を用意。約100人が利用しているという。日曜日の電気供給再開に向けて復旧作業が進められている。

この火災で、地下駐車場に止められていた車両のうち約140台が延焼や熱による損傷などの被害に遭った。また、煙を吸うなどして23人が病院に搬送された。

防犯カメラの映像では、白いベンツから煙が上がり、爆発と共に急激に火の手が広がる様子が確認できるという。警察と消防当局は火災の原因を調べており、8日には国立科学捜査研究院との合同鑑識を行う予定だ。

この記事に、韓国のネットユーザーからは「EVの充電スタンドは地上にしか設置できないようにすべき。地下駐車場の一番深い所に作るなんて間違った政策だ」「EVの地下駐車場利用そのものを禁じるべき」「地下駐車場に充電スタンドを作るアイデアを出した人は罰を受けてもらいたい」「地下にスタンドを作ればこういうことになると、数年前から警告されていたのに」「なぜEVなんかを作ったのか理解できない。公害は発生させないかもしれないが、電気を作るためにいまだに石炭で発電しているし、バッテリーはいずれ膨大な量の公害物質となる」「一晩で全財産を失いたければEVを買うといい」などのコメントが寄せられている。(翻訳・編集/麻江)

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