パリ五輪に出場している卓球男子の中国代表・王楚欽(ワン・チューチン)にぶつかったスウェーデンの女性記者(カメラマン)が会場への出入りを禁止された。新民週刊など中国の複数のメディアが6日に報じた。

報道によると、記者番号「1717」の女性記者が五輪会場内の通路で王にぶつかった。現場で撮影された映像には、立ち止まって取材を受けていた王が荷物を持って歩き出そうとした瞬間に、カメラを手にして歩いてきた女性記者からぶつかられる様子が映っていた。女性記者は振り返らずそのまま立ち去り、王は面食らった表情を見せた。

また、別の角度からの映像では女性記者がぶつかる寸前に王の方に進路を変える様子も映っている。同記者は「向かいから歩いてきた通行人を避けようとした。故意ではなかった」と主張したが、中国メディアはこぞって「わざとぶつかった」と報道。大会組織委員会は女性記者に会場への出入り禁止を言い渡したという。

<卓球>中国・王楚欽に“わざと”ぶつかったスウェーデン女性記者が出禁に

中国のネットユーザーからは「明らかに故意だ!」「謝罪もなく立ち去っている」「処分が軽すぎる」「会場を出禁に。それだけか?」「記者証を取り消すべき」「謝罪せよ」「王楚欽は優しすぎるからなあ」「王楚欽は今大会ツイてなさすぎ」「スウェーデンの記者というは、思い当たることがある」といった声が上がった。

王は混合ダブルス決勝で勝利し金メダルを獲得したが、試合後にカメラマンにラケットを踏み壊され、翌日のシングルスの試合でスウェーデンの選手に敗れて2回戦で敗退していた。(翻訳・編集/北田)

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