パリ五輪の卓球会場に響いた中国チームへの声援について、中国でも批判的な声が上がっている。
10日に行われた卓球女子団体決勝で中国と対戦した日本。
注目されているのは会場の雰囲気。観客の多くが中国国旗を掲げ、ほぼ1球ごとに「中国隊! 加油!(中国チーム頑張れ!)」の大声援が響いた。この声援に日本のネットユーザーからは「まるで中国のホームだ」「声援がうるさい」「中国の応援で埋め尽くされているのが色んな意味で怖い」といった声が上がり、X(旧ツイッター)では一時トレンド入りした。
一方、中国のSNS・微博(ウェイボー)では「中国の応援が日本でトレンド入り」と話題になり、ネットユーザーからは「自分たちは行きもしないのに、チケットを買って行った人たちを批判するとはね」「私たちが日本人のチケット購入を阻止したのか? この雰囲気が嫌なら自分たちもチケット買って現地で応援すればいいだけ」「バレーボールでは日本の応援がうるさい」といった反論が出た。
ただ、「何も栄誉なことはない。仕事もせず暇な人が多いというだけ」「北京での五輪でもあんなに中国国旗掲げないだろう」といった声も。また、試合中には中国のSNS上でも「会場の観客うるさすぎる!サーブの体勢に入っているのにまだ叫んでる」「観客はなぜあんなに頻繁に叫ぶんだ。サッカーじゃないんだぞ」「(中国隊! 加油!の)掛け声を先導している男は誰なんだ? うるさすぎる!」「選手の邪魔。(ダブルスで)もし負けたら観客のせい」など、声援があまりにうるさいとの指摘が多数出ていた。(翻訳・編集/北田)