2024年8月20日、韓国メディア・韓国経済は「電動スクーターを飲酒運転した疑いで立件された人気グループBTS(防弾少年団)のSUGA(本名ミン・ユンギ)に関する疑惑が相次ぎ浮上している」と伝えた。

SUGAは6日午後11時27分ごろ、ソウル市龍山(ヨンサン)区漢南(ハンナム)洞の歩道を電動スクーターで走行し、転倒。

近くにいた警察官が助け起こした際、酒の臭いがしたため最寄りの派出所に引き渡された。当初、SUGAは「ビールを1杯飲んだ」と供述していたが、測定の結果、血中アルコール濃度は免許取り消し(0.08%以上0.2%未満)の数値が出た。

警察は今週中にSUGAを出頭させ取り調べを行うと明らかにしている。ただ、詳しい日程は未定だという。

事故が報じられた後、SUGAと所属事務所のHYBEは「電動キックボードだと認識していた」「飲酒状態で運転してはいけないと知らなかった」といった趣旨の釈明文を出している。電動キックボードの場合、飲酒運転をしても刑事処罰は受けず、免許取り消しと罰金10万ウォン(約1万930円)という行政処分にとどまる。しかし、SUGAが運転していたのは最高時速30キロでサドルのついた電動スクーターだったと判明した。飲酒状態で運転すれば刑事処罰の対象となり得る。このため事務所とSUGAが事件を矮小(わいしょう)化しようとしたのではないかとの疑惑が浮上した。

また、SUGAは当初、謝罪文で「家の門の前で電動キックボードを立てかけようとして1人で転倒した」と釈明していたが、のちにSUGAが電動スクーターで歩道を逆走している姿を捉えた防犯カメラの映像が公開された。このため、「うその釈明」だったとの声が上がった。

さらにこの映像から、電動スクーターにはナンバープレートが付いていないのではとも指摘された。

事実であればナンバープレート未装着、義務保険未加入で加重処罰の対象となる。反対に装着していたのであれば「キックボードだと思っていた」という釈明はうそだったことになる。

SUGAはデビュー前にデリバリーのアルバイトをしており、事故で肩を負傷したことから兵役免除となり、現在、社会服務要員として勤務している。このため、ナンバープレート未装着に関する内容を「SUGAが本当に知らなかったのか」という疑惑も提起されているという。

ネット上には「警察にSUGA事件を正式に捜査するよう要請した」という投稿が見られ、政府が運営する国民請願サイト「国民申聞鼓」にも「徹底的に捜査し違法行為が確認された場合は厳罰にするよう求める」という訴えが投稿されている。

この記事を見た韓国のネットユーザーからも「運良く人気者になれたんだから、真面目にやっていればよかったのに。自業自得だな」「グループのためにも脱退した方がよさそう」「さようなら」など、厳しい声が寄せられている。

一方で、「キックボードだと思ってたんだから、ナンバープレート装着も保険加入もしてなくて当然だろうね。歩道を逆走というのも、歩いてるような速度だった」「スクーターでもキックボードだと思ってたとしても飲酒して運転したのは悪かったけど、変に騒いで事件を大きくしている感じ」「ここぞとばかりにたたいてる人が多い」など、擁護するコメントも見られた。(翻訳・編集/麻江)

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