中国国家エネルギー局によると、中国はエネルギーの消費革命、供給革命、技術革命、体制革命を大きく推進し、全面的に国際協力を強化し、エネルギー発展で歴史的な成果を上げた。エネルギーの利用効率が大幅に向上し、世界でエネルギー消費強度の低下が最も速い国の一つになった。
エネルギーのグリーンで低炭素な発展が絶えず新たな段階に進んでいる。中国の石炭消費が占める割合は2013−23年に67.4%から12.1ポイント低下し55.3%となった。風力発電、太陽光発電、水力発電、原子力発電、バイオマスエネルギーなどの非化石エネルギー消費の割合は10.2%から同7.7ポイント上昇の17.9%。23年には再生可能エネルギー発電新規設備容量が世界の半分を超え、累計設備容量の世界に占める割合が40%近くとなった。
エネルギーの安全で安定的な供給水準に新たな飛躍があった。一次エネルギー生産量は13−23年に累計で35%増加。原炭生産能力が持続的に強化され、原油生産量が2億トンの水準を保ち、電力設備容量と天然ガス生産量が倍増を実現。風力発電設備容量は7600万kWh超から4億4000万kWh以上に、太陽光発電は1900万kWhから6億kWh以上に増加。「西電東送」(西部地域で発電した電力を東部地域に送電すること)能力が3億kWを超え、東部・中部地域の電力消費の約5分の1の需要を支えた。長距離輸送油ガスパイプラインの総延長は10万km超から19万kmに増加。中国全土の1人当たり世帯電力消費量は500kWhから1000kWh近くに増加した。
同時に主要なエネルギー分野と重要部分の改革が持続的に深められている。全国統一電力市場体制の建設が加速し、社会全体の電力消費量の60%以上が市場取引による配分を実現。石油・ガス市場体制が大まかに形成。石炭中長期契約制度と市場価格形成メカニズムが持続的に改善。エネルギーの国際協力が全面的に拡大。ブラジルのベロ・モンテ超高圧直流送電プロジェクトや中国が独自開発した第3世代原子炉「華竜1号」海外1号機など複数の象徴的なプロジェクトが完成し、稼働開始。周辺7カ国と電力の相互接続が実現。中国―ASEANや中国―アラブ連盟などの6大地域エネルギー協力プラットフォームが完成し効果が現れた。中国は日増しに世界のエネルギーガバナンス体制における重要な存在になっている。(提供/人民網日本語版・編集/YF)