2024年9月2日、韓国メディア・韓国経済によると、韓国のキムチ輸入が過去最多を記録した。輸入キムチはほぼ全量、韓国産より値段が約4割安い中国産だという。
韓国関税庁の統計によると、年初から7月までのキムチ輸入額は9847万ドル(約144億7000万円)で、前年同期比6.9%増加した。1~7月基準ではこれまで22年の9649万ドルが最多だったが、記録を塗り替えた。重量ベースでは17万3329トンで、前年同期比6.0%増加。やはり過去最大値となった。
輸入キムチは一般家庭より、主に外食産業や給食業者が使用している。農林畜産食品部関係者は「物価高や夏のハクサイ需給動向などの影響で、食材が韓国産から輸入キムチに切り替えられている」と分析している。
1~7月のハクサイの仲卸業者販売価格(月間ベース)は平年より高く、7月の平均小売価格も10キロ当たり1万2471ウォン(約1368円)で平年より11%高かった。とりわけ猛暑で生産が振るわなかった先月は価格が平年より約30%上がり、2万ウォンを上回った。
韓国で中国産キムチは、21年に泥水のように濁った塩水に漬けられたハクサイを男性が裸で集めさびたショベルカーですくい上げる「裸キムチ」映像が拡散されたことで敬遠されてきた。21年のキムチ輸入額は1億4074万ドルで前年比7.7%減となっている。しかし、翌22年には増加に転じ、2年連続で1億6000万ドルを上回った。
キムチの輸入量は22年基準で全消費量の約14%を占めている。
この記事に、韓国のネットユーザーからは「飲食店で無料で出されるキムチなんて、もう長いこと食べてない。必要な人だけに韓国産キムチを売る形に変えるべきだ」「自分は外食する時、キムチを使う料理は食べないようにしてる。特にキムチチゲ」「食べ物だけはなるべく中国産を避けたい」「中国産の食品は非衛生的な印象」「韓国の民族性にはあきれる」「韓国で多く消費されるものの大部分が安価な中国のもの」「高くてもいいから韓国産キムチを買って食べる、じゃなくて、韓国産キムチは高いから、ハクサイを買ってきて自分で漬ける、が正解だ」などのコメントが寄せられている。(翻訳・編集/麻江)