独メディアのドイチェ・ヴェレ中国語版は4日、中国の若い女性の間で、理想の人のコスプレをした女性コスプレイヤーにデートをしてもらうというサービスがブームになっていると報じた。
利用者の女性・馮(フォン)さんは、長身の女性コスプレイヤーに自分の好きなキャラクターのコスプレをしてもらい、買い物や食事に出かけ、ツーショット写真を撮るなどデートを楽しんだ。
記事によると、中国では最近、こうした「コスプレサービス」を利用する人が増えている。特に多文化が集まる上海市ではブームになっており、「コスプレ依頼」の料金は1日500元(約1万円)ほどだという。
専門家は「心理学では、人同士が親しくなる中で生まれる重要な欲求として(他人から)見られたいという思いがある。(こうしたサービスにおいては)金銭の支払いは発生するが、欲求は満たされ、一定の癒し効果がある」と指摘。コスプレをしてもらう相手が女性であることについて、「女性は女性のことをよく理解しているため」との見方を示した。
サービスを提供している女性は「ゲームの中の男性はみんな“良質”なので、ゲームを通じて女性たちは現実世界での男性への要求を高めている。つまり、“低質”な男性を(自分の世界から)根絶しようとしていると思う」と話した。
専門家は「実際の人間関係に代わる方法を探しているのだろう。お金さえ払えば、こういう関係の中で衝突は全く起きず、自分の気持ちを託すことができると。それが今、2次元が流行している理由だと考えられる」と語った。