2024年9月5日、韓国・毎日経済は「日本政府が80年近く隠蔽(いんぺい)してきた浮島丸沈没事件の被害者名簿の一部を韓国政府に提供した」と伝えた。
記事によると、韓国外交部は同日、「浮島丸の乗船者名簿を入手するために日本政府と交渉を行い、日本側から名簿の一部の提供を受けた」と発表した。
記事は「浮島丸は1945年の光復(日本からの解放)後に帰国する在日韓国人を乗せて釜山に向かった旧日本海軍の輸送船で、1945年8月22日に青森・大湊から出港し、24日の京都・舞鶴湾に寄港する際に爆発して沈没した。乗船者のほとんどが強制労働被害者だったとされている」と説明。
さらに「日本は浮島丸が海底の機雷に接触して爆発し乗船者約3700人のうち524人が死亡したと発表したが、遺族らは日本が意図的に船を爆破し乗船者7500~8000人のうち3000人以上が死亡したと主張している」「日本は事故後数年間、船体の引き揚げや遺体の回収を行わず疑惑が膨れ上がり、現在も事件の真相は謎に包まれたままだ」などと伝えている。
この記事を見た韓国のネットユーザーからは「外交部はよくやった」「なぜ沈没させたのか、どうやって沈没させたのかをいち早く知りたい」「数多くの先祖がなぜ故郷の土を再び踏むことなく死ななければならなかったのか。その真相を究明しなければならない」「強制徴用を隠すために爆発させたのでは」などの声が上がっている。
また「日本政府は極悪非道だ。過去を反省することも認めることもしない」「敗戦後も悪行を続ける日本。その日本を許そうという親日派がいる限りこの国に発展はない」「親日尹錫悦(ユン・ソンニョル)政権の支持率を上げるための日本からのプレゼント?名簿だけでなく謝罪と反省、遺族への賠償ももらわないと」などの声も見られた。(翻訳・編集/堂本)