2024年9月8日、中国メディアの観察者網は、サッカー・ワールドカップ(W杯)アジア最終予選の中国―サウジアラビア戦を控え、試合が行われる遼寧省大連市の公安当局が12カ条の注意事項を発表したことを報じた。

同予選の中国―サウジアラビア戦は大連市の梭魚湾サッカー場で10日午後8時にキックオフの予定となっている。

記事は、これに先立って同市公安局が観衆の安全と会場の秩序維持のために観戦時の注意事項を発表したと紹介。法律法規や社会道徳、公共秩序を順守しての観戦、入場時の電子チケットや保安検査時の身分証提示を自発的に行うこと、入場時間の分散に協力すること、相手サポーターの文化や風習を尊重することなどが盛り込まれたと伝えた。

また、場内での物品の投げ入れ、発煙筒や爆竹の点火、フェンスに登っての観戦、グラウンドへの侵入、挑発的、侮辱的なシュプレヒコールなどの行為を禁止するとともに「試合終了後は速やかに退場し、コーチや選手、スタッフ、相手サポーターを取り囲むことを厳禁する」とも記載されていたことを紹介している。

中国代表は5日、同予選初戦の日本戦で0-7と歴史的な大敗を喫し、中国サポーターを大いに失望させた。この時はアウェー戦での敗戦だったが、ホームで不甲斐ない結果に終わればサポーターが暴れる可能性が高い。当局はこれを見越して注意喚起を行ったようだ。

この件について、中国のネットユーザーは「警備員さんのプレッシャーが半端ない」「まだ中国代表の試合を見に行こうとする人がいるんだ……」「中国代表に対する最大の喝の入れ方は、無観客にして勝っても負けても何ら反応せず、話題にもしないことだろう」「誰も見に行ったりしないだろうから、試合後に選手が囲まれることもないさ」といったコメントを残している。(編集・翻訳/川尻)

編集部おすすめ