中国メディアの上遊新聞は10日、サッカーワールドカップ(W杯)アジア最終予選で日本に惨敗した中国代表について、1泊2500元(約5万円)の高級ホテルに宿泊しているとのうわさが大勢のネットユーザーの関心と不満を呼んだと伝えた。

中国は埼玉スタジアム2002で5日に行われた日本との試合に0-7で敗れ、10日は中国・大連でサウジアラビアと戦う。

こうした中で流れたのが「中国代表が宿泊しているのは『ヒルトン大連』。1泊の料金は2500元以上だ」といううわさだ。記事によると、ネットユーザーはこれに「日本に惨敗しておいて、こんな高級ホテルに平気で泊まるのか」「自分の半月分の給料に相当する金額だ」などの反応を寄せた。

一方、中国代表は確かに同ホテルに宿泊しているとの情報を得た上遊新聞が「消費者」と称してホテルに連絡してみると、ホテルスタッフの回答は「エグゼクティブツインルームに2泊なら朝食付きで1泊平均1400元(約2万8000円)です」というものだった。普通のツインルームなら通常は900元(約1万8000円)前後、11日に2000元(約4万円)以上する部屋はオーシャンビューのエグゼクティブツイン(2332元、約4万7000円)など3タイプだといい、記事は中国代表が宿泊している部屋が普通のツインかエグゼクティブツインなのかについて、ホテルスタッフが分からないと答えたことも紹介した。

中国のサッカー担当のベテラン記者によると、W杯予選のような大型の試合の場合、選手2人でツインルーム1室に泊まるのが原則だ。今回「ヒルトン大連」が選ばれたのは試合会場への移動が比較的便利なためだという。

記事はまた、中国代表が「節約堅持」を表明していることを紹介し、飛行機での移動に選手はエコノミークラスを利用することや、ホームであれアウェーであれホテル全体を貸し切ることがないことなどを説明した。(翻訳・編集/野谷)

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