サッカーのワールドカップ(W杯)北中米大会アジア最終予選で日本が圧倒的な力を見せていることについて、中国のSNS上で「日本代表はなぜアジアナンバーワンなのか」との話題が注目を集めている。

日本は今月5日に埼玉スタジアム2002で行われた中国との初戦に7-0で勝利すると、10日のアウェーでのバーレーン戦にも5-0と大勝した。

一方、中国はサウジアラビアとの試合で1点をリードし、相手が1人少ない状況になるもそこから逆転負けを喫した。

中国のSNS・微博(ウェイボー)で50万超のフォロワーを持つブロガーは「サッカー日本代表はなぜアジアナンバーワンなのか」とし、その理由を「日本は人間関係ではなく実力で勝負し、その人のバックグラウンドで判断したり、袖の下を送ったりしない」「サッカーは日本の国民的スポーツになっており、小さい頃から子どもにサッカーを教える。逆にわが国では子どもは勉強漬けにされスポーツをする時間がない」と説明した。

さらに、「日本のサッカーリーグのシステムは整っており、クラブ間の競争が激しく、選手のレベルが急速に向上している」「若手育成システムが重視されており、幼いころから技術、戦術、チームスポーツの精神が育成され、基礎が築かれている」「海外のクラブや機関と連携しており、選手たちは海外の経験が豊富で視野が広く、技術レベルが高い」「サッカーの管理体制が成熟しており、協会とクラブが緊密に協力して、共に発展を推進している」などとも指摘した。

そして、「日本サッカーがアジアを制覇したのは、人材育成からマネジメントシステムまで、全方位的に準備を整えていたから。これはわれわれが学び、参考にする価値のあるものだ」と論じた。

中国のネットユーザーからは「参考に、できないでしょ」「日本は本当に育成しているが、われわれは人を見て育成している」「中国ではたとえ子どもを塾に行かせなかったとしても、満足にサッカーをさせられる場所がない」「(中国では)本当にサッカーが大好きな人もいるが、サッカーを単なる仕事と考える人もいる。言ってしまえば、サッカーより稼げるスポーツがあれば、そういう人たちはサッカーを捨ててそっちに行く」「もう中国サッカー協会を日本人に管理してもらった方がいいんじゃないか」といったコメントが寄せられている。(翻訳・編集/北田)

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