2024年9月12日、卓球WTTチャンピオンズマカオの男子シングルス2回戦で、日本の張本智和が中国の19歳、林詩棟(リン・シードン)に敗れた。中国の新鋭が日本のエースを倒した結果は中国のネット上で注目を集めた。
第1ゲームはデュースにもつれ込む接戦だったが、重要な局面で張本にミスが出て林が先取した。第2ゲームは張本が前半リードを奪われるも連続ポイントを重ねて取りタイに戻した。第3ゲームでも波に乗りかけた張本だったが、ミスにより流れを失い林にこのゲームを取られ、第4ゲームは張本が貫禄を見せて圧倒するも、接戦となった最終第5ゲームは張本が勝負ポイントでネットミスに泣かされて落とし、ゲームカウント2−3で林が勝利した。
九派新聞によると、林は試合後に「とてもうれしい。お互いに力を出せたと思う。これまで2度対戦していずれもフルゲーム負けていたのでこれで3回目だと思ってナーバスになった」と語る一方、「前のプレーは忘れて、次のプレーのことだけを考える」ことでメンタルの調整に成功したことを明らかにしたという。
この試合について、中国のネットユーザーは「林は確かに技術が向上した」「シングルスだけでなく、ダブルスや混合ダブルスもいけそうだな」「ロサンゼルス五輪が待ってるぞ」「中国男子卓球に後継者が誕生したことが喜ばしい」「前にネットで酷評されてたけど、自分の実力で黙らせたな」といった感想を残している。(編集・翻訳/川尻)