2024年9月12日、仏国際放送局RFI(ラジオ・フランス・アンテルナショナル)の中国語版サイトは、エジプトが中国のJ-10C戦闘機購入を決めたと報じた。

記事は、エジプトがすでに中国との間でJ-10C戦闘機を購入する合意文書を締結したと紹介。

すでに老朽化した米国製F-16戦闘機からの置き換えを進めるためのものであり、これによりエジプトが長期的に続けてきた米国への国防システム依存が打破されることになると伝えた。

また、エジプトが2021年にもフランスから「ラファール」戦闘機30機を購入する契約に署名したことに言及し、今回の中国機調達は米国だけでなく西側のサプライヤーへの完全依存からの脱却を示すものであり、エジプトと中国の経済的、軍事的関係が強化されるだけでなく、エジプトが地域同盟再建における重要な参加者になることを意味すると評した。

さらに、イスラエルが5月にF-35ステルス戦闘機を世界で初めて実戦に投入するなど軍事力を高める中、エジプトも軍事的な影響力を高めて競争力の維持に乗り出しており、中国の第5世代ステルス戦闘機J-31に対しても興味を示していると伝えた。

記事は、J-10Cの調達を通じてエジプトが先進技術を手に入れると同時に、軍事同盟、経済同盟の多様化に対する願望を示したとし、自国を地域問題の重要な参加者と位置づけるとともに、国防上の利益管理においてより大きな自主権を確保する狙いがあると仏AFP通信が分析したことを併せて紹介している。(編集・翻訳/川尻)

編集部おすすめ