中国民政部がこのほど発表した「2023年民政事業発展統計公報」によると、昨年、婚姻届を取り扱ったのは768万2000組で、前年比12.4%増加しました。データによると、2023年に婚姻届を提出したカップルの数は10年ぶりに回復し、2021年の764万3000組を上回りました。
専門家は、2023年の増加率が10%以上と比較的大きく増加したのは、2022年、特に第4四半期にコロナ禍などの影響で、国民の一部が2023年に結婚を延期したことが主因だと分析しています。
2023年に婚姻届を提出した人の年齢分布のデータを見ると、25歳から29歳の年齢層が最も多く、全体の38%を占め、2013年から11年連続で最も割合の高い年齢層となっています。また、昨年婚姻届を提出した人の13.8%が20歳から24歳、21.1%が30歳から34歳でした。
データによると、婚姻届の提出は2013年に1346万9300組と約15年ぶりの高水準に達しましたが、その後は年々減少する傾向にあり、2019年には1000万組の大台を割り込みました。2021年には800万組を、2022年には700万組を割り込み、2023年には768万組に小さく回復しました。
民政部はこのほど「婚姻登記条例(改正草案意見募集稿)」を発表し、社会に向けて広く意見を募集しました。「改正草案」によると、中国大陸の住民は結婚に関する手続きの際、戸籍簿を提供する必要がなくなります。民政部は、戸籍簿の制限を撤廃することで、若者の結婚を奨励することを目的としています。(提供/CRI)