トップ500社ランク入りの基準が営業収入473億8100万元(約9476億2000万円)に上がり、前年より3億8300万元(約76億6000万円)アップ。トップ500社ランク入り企業の営業収入合計は110兆元(約2200兆円)になり、前年比1.58%増加。
22年、トップ500社にランクインした企業の営業収入の合計が初めて100兆元を超えた。今回はさらに増加して110兆元に達し、世界の大企業の中で重要なパワーとなった中国企業がますます増えている。
新たな原動力が絶えず蓄積
同ランキングを見ると、新興産業関連の企業が強い勢いを示し、トップ500社に占める割合が大きくなった。
戦略的新興産業と未来産業は新たな質の生産力を効果的に育成する重要な担い手であり、主要な拠点だ。今回のランキングでは、先進製造業と次世代情報技術産業の企業の地位がより突出したものになった。新エネルギー設備の製造、動力電池・蓄電池・通信設備・コンピューターの製造、半導体・パネルの製造などを手がける企業は31社になり、過去5年間で18社増えた。インターネットサービス企業の営業収入の占める割合が3.45%に上昇し、純利益の割合に至っては8.58%にまで上昇した。
イノベーションの中身がより充実
研究開発(R&D)は企業のイノベーションと成長を推進する重要な原動力だ。トップ500社ランクイン企業で研究開発投資が増加し続けていることから、イノベーションの活力と発展の力強い原動力をうかがうことができる。
R&D投資強度を見ると、投資額は前年比14.89%増の1兆8000億元(約36兆円)となり、国内総生産(GDP)に占める割合は過去最高の1.90%に達し、1社の平均が7年連続で安定的に増加した。
イノベーション成果を見ると、有効特許の総数が前年比14万4400件増の202万9700件になり、そのうちイノベーションの実質的価値がより高い発明特許は88万9600件で、全体のうち43.83%を占めた。
配置がよりグローバル化
中国の企業は自社の「縦方向」での向上をより重視するとともに、世界各国の企業との「横方向」の競争においても発展を追求している。
営業収入を見ると、今回ランキング入りした中国大陸部の企業125社のうち、各業界の世界トップ企業は14社に上り、各業界のトップ3に入った企業は前年比4社増の42社だった。
中国企業連合会の朱宏任(ジュウ・ホンレン)常務副会長兼事務局長は、「ここ数年、中国の大企業は世界の大企業における重要なパワーとして、国際化した経営を持続的に推進し、国際と国内という二つの市場と二つの資源を積極的かつ着実に利用して、グローバル産業チェーン・サプライチェーンに融合し、国際的な地位が安定的に上昇した」と指摘している。(提供/人民網日本語版・編集/KS)