卓球の中国エース・孫穎莎(スン・インシャー)(23)が張本美和(16)を絶賛した。中国メディアの上観新聞が伝えた。

14日に行われたWTTチャンピオンズマカオ女子シングルス準決勝で、張本は世界ランキング1位の孫と対戦。2ゲームを奪われるもそこから意地の反撃で2-2に追いついたが、最後は地力に勝る孫に押し切られ、2-4(10-12/12-14/11-9/13-11/3-11/8-11)で敗れた。

女王に敗れはしたが、張本の活躍が目立った大会だった。初戦はモナコのヤン・シャオシン、2回戦はフランスのパバドを共に3-0のストレートで下すと、準々決勝では中国の陳幸同(チェン・シントン)に3-1で勝利し、中国勢以外で唯一、ベスト4に残った。

孫は張本との試合後、「私と彼女は素晴らしい試合をした。彼女はここ数年、成長が著しい。試合を読む理解力が絶えず向上している。後半、私は体力面で少しついていけなくなった。今日勝つことができたことはもちろん肯定的にとらえているが、皆さんには彼女にも拍手を送ってほしい」と健闘をたたえた。

また、「4ゲームまではいずれも重要な得点によって勝敗が分かれた。前の2ゲームは非常に重要だったが、彼女は第3、4ゲームの重要な場面での処理が想像以上に良かった。正直、その数ポイントも自分が悪かったというわけではないが、彼女は揺らぐことがなかった。

バックハンドの質とボールの落としどころの変化は確かに脅威だった」と振り返った。

このほか、「彼女はまだ16歳だが、すでに五輪への出場経験もある。私たちが小さい頃の歩み始め(台頭)よりも早い。彼女は将来、非常に優秀な選手になると思う。若手選手の中でも飛び抜けているし、才能にしても技術にしても(他を)リードしている。長く戦っていくことになるでしょう」とし、「数年前まで自分はまだ十代だと思っていたが、今では自分より8つも年下の選手と試合をしている。でもこれは良い競争につながると思う」とも語った。(翻訳・編集/北田)

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