2024年10月2日、中国メディアの今日頭条は、中国の動画共有サービス・bilibili(ビリビリ)が日本の漫画「呪術廻戦」の人気キャラクターランキングを発表したことを報じた。(本記事はネタバレを含みます)

記事はまず、「先月30日発売の連載誌『週刊少年ジャンプ』44号で、漫画『呪術廻戦』が最終話を迎え、6年間連載されてきたこの人気作品が完結した。

これを受けて、bilibiliは、各キャラクターの人気度や関連投稿数のランキングを発表した」と紹介した。

続けて、「3位から5位には、それぞれ虎杖悠仁(いたどりゆうじ)、伏黒恵(ふしぐろめぐみ)、乙骨憂太(おっこつゆうた)がランクインし、bilibiliでの投稿数はそれぞれ、2万8600件、2万2501件、1万4362件と、それほど大きな差はなかった。ただ、伏黒がトップ3に入らなかったランキングは珍しく、これは物語後半の彼の活躍ぶりに関係しているのではないかと考えられる」と分析した。

また、「このランキングについて、多くの人が五条悟(ごじょうさとる)が1位になると予想はしていたものの、五条の21万1116件に対し、2位の夏油傑(げとうすぐる)が3万4214件と、これほどまでの大差がつくとは思わなかったようだ。しかし、ここまでの差がつくのも納得できる。五条と両面宿儺(りょうめんすくな)の戦いは名場面となり、多くの名セリフやネタが生まれた。例えば、『勝つさ』『2.5条悟』『五条悟の死を悼む暇もなく戦地に投入された』などだ」とつづった。

そして、「このランキング結果からも分かる通り、五条は作品全体で圧倒的な人気を誇っており、その差は歴然だ。だからこそ読者としては、作者の芥見下々氏がなぜこんなにも軽々しく五条を退場させたのか理解に苦しむ。それもただ単に退場させたのではなく、五条のキャラクター設定が崩れてしまったようにも見えたのも問題だ」と述べた。

記事は、「一般的な作者であれば、作品内でこれほどの人気キャラクターが出れば、そのキャラクターを宝物のように大事に扱う。キャラクターを殺すどころか、わずかにでもキャラクター性を崩壊させる行動ですら避けるはずだ。

それは、このような人気キャラクターが『金のなる木』になるからだ。しかし、芥見氏は違った。五条を優遇するどころか、むしろいじり倒し、最終的には作品が完結しても五条には葬儀すらなかった。本当に奇妙な展開だ。とはいえ、こうした独特の展開があるからこそ、『呪術廻戦』の人気がここまで高まり、他とは一線を画した存在になったのかもしれない」と論じた。(翻訳・編集/岩田)

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