2024年10月2日、中国ニュースポータルの今日頭条は、日本の厚生労働省の2023年の統計を引用し、女性の平均寿命が87.14歳で世界一位、男性の平均寿命が81.09歳で世界五位になっている事や、100歳以上の人口が9万5000人を超え、54年連続で過去最多を記録したことなどを紹介した上で、世界屈指の健康寿命を記録し続ける日本が長寿の国と呼ばれる秘訣について、6つの点から分析を加えた。
記事は初めに、長寿を誇る日本人の運動嫌いについて紹介し、「英国の医学専門誌ランセットが2011年に『なぜ日本は長寿国なのか』というテーマで日本の特集を組んだ記事によると、積極的な運動の頻度が平均より低い人が60%以上いると伝えた。
次に記事は、日本人の長寿の理由として、普段の生活での運動のほかに食事の習慣の影響が大きいと指摘し、6つの点から分析を加えた。
1つ目は「小食で薄味」で、「日本人は比較的小食だ。日本の食事と聞くと、お茶碗や小皿が沢山並んでいる印象が強いが、どれも量は多くない。食事の量は意識的に腹七~八分目を目安としている。なぜなら食べすぎが体に悪い事を知っているからだ。暴飲暴食は余分な脂肪を増やし、胃腸や肝臓など内臓器官にも負担をかける」と述べたほか、「味付けも薄味だ。蒸したり煮たりする調理法の他に、生ものを食べることがあるのは、食材が持つ栄養を損なわないようにするためだ。油や調味料もあまり使わないのは、食材の本来の味や食感を保つためだ。このような習慣は健康面にも良い点が多い」と伝えた。
2つ目は「朝食重視で外食が少ない事」で、「日本の飲食文化において、朝食が最も重視される。日本では基本的に家で朝食を取る。日本の家庭では朝早くから家族の為に朝食を用意し、食べ終えてから家族を会社や学校に行かせる。朝食だけでなく昼食用の弁当まで用意する家庭もある。朝食をしっかり取ることは、肥満の予防にもなり、血糖値のコントロールにも良いということが科学的に証明されている。外食が少ないということは、食事の衛生面や健康レベルを向上させる。家で食事を作るという事が長寿につながっている」と伝えた。
3つ目は「栄養バランス重視」で、「日本人は小食ではあるが、摂取する栄養は豊富だ。炭水化物の主食、肉類豆類のタンパク質やビタミン、ミネラルを含む野菜や果物、汁物を食事の中で揃える。日本では毎日できるだけ30種類の食材を摂取するよう言われており、量は多くなくとも、食べれば身体の栄養バランスを補完することができる。たとえば納豆や海藻、魚肉、野菜などの食べ物はお米や麺類と一緒に食べると、血糖値の上昇による悪影響を大きく抑えることができる」と伝えた。
4つ目は「よく噛んでゆっくり食べる事」で、「日本人の食事が少量かつ栄養満点な以外に、ゆっくり食べる事も重視されている。
5つ目は「肉類は高たんぱくで低脂肪重視」で、「島国である日本は海産物も豊富で、色んな魚を食べる。魚やエビ、タコなどの肉は高タンパクで低脂肪かつ栄養も豊富で、肥満につながる脂肪をためにくい。さらにオメガ3不飽和脂肪酸が豊富に含まれているため、心臓や血管、脳の健康にも良い」と伝えた。
6つ目は「内面の健康重視」で、「日本人は食事を重視すると同時に、自身の内面の健康も重視する。日本では社会生活や仕事のプレッシャーから来るストレスを解消するため、温泉、漫画やアニメ、カラオケ、茶道、瞑想やヨガなど、それぞれが自分に適した方法で発散し、精神面の健康を維持している。さらに物欲を抑えて、礼儀正しく振る舞い、他人を挑発したり、争ったりしないように心掛けている。これらの精神状態も健康長寿に役立つ」と伝えた。
記事は最後に「ほかにも日本人は体重を気にする。