2024年10月2日、韓国・租税日報は、「韓国の成人10人に3人は、北朝鮮との南北統一は必要ないと考えている」と伝えた。
ソウル大学統一平和研究院が2日に発表した統一意識調査(7月1~23日に全国の満19歳以上の男女1200人を対象に実施)の結果によると、南北統一は「全く必要ない」「あまり必要ない」と答えた人は回答者の35.0%で、2007年にこの調査を始めて以来、最も高い数値となった。
「統一は必要ない」という否定的な認識は特に若い世代で強く、20代が47.4%、30代が45.0%と、半数に迫った。反対に「統一は必要だ」との回答は20代が22.4%、30代が23.9%にとどまった。
統一を否定的に見る理由としては「統一に伴う経済的負担」が33.9%で最も多く、「統一後に生じる社会的問題」が27.9%であとに続いた。
「南北が分断された今のままがいい」(31.2%)、「統一は不可能だ」(39.0%)といった回答も調査開始以来、最も高い数字を記録した。また、北朝鮮に対する敵対意識は22年が13.6%、23年が18.6%、今年が22.3%と、3年連続で上昇し、最高値となった。
この記事に、韓国のネットユーザーからも「100人に99人が統一は必要ないと答えると思ったのに、意外だな」「韓国だけで生きていくのに精いっぱいなのに、同じ民族だ何だとうるさい。実の兄弟姉妹も70年以上、敵対して生きてきたら、もう敵同士だよ」「時間が流れすぎた。もう今さら統一は必要ないと思う。今は技術や文化の違いが大きすぎる」「ただ統一するのは問題だと思う。和解して自由に行き来できるのが一番だ」など、統一すべきでないというコメントが多く寄せられている。
一方で、「これからもっと豊かで強い国を目指すなら、統一して北朝鮮の資源を開発すべきだ」「少子高齢化、若者の失業、住宅、経済、全ては南北統一で解決されるのに」といった声も見られた。